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5月2日(日)中田食品杯 第26回和歌山県サッカー選手権大会 決勝

2021 Match Report #4
大  会:和歌山県サッカー選手権大会(天皇杯予選) 決勝 vs和歌山紀北蹴球団
試合結果:9−0
 
 
過去の成績が今日の結果を約束してくれるわけじゃない
天皇杯予選を兼ねる和歌山県サッカー選手権大会。勝てば13年連続の優勝と天皇杯出場が決定する試合。過去の対戦成績や個々の能力の差、普段戦っているカテゴリーが試合の結果を約束してくれるわけではありません。準決勝でも苦戦しましたが、今回も難しいゲームになることを予想し、緊張感を持って準備してきました。
 
《前半》
相手のフォーメーションは3-5-2。ブロックを敷かず、両WBが攻撃的に出てくる様子。
相手が前に出てきている時間帯にゴールを奪いたい。
すると、開始早々先制点が生まれます。キックオフから1分も経たないうちに、左SB吉谷のクロスから右SH髙橋俊樹がゴールを奪い、早々に試合を楽にしてくれました。その後、相手はフォーメーションを4-4-2に変更し、さらに前に出て得点を狙いにきます。
相手のSBが上がったスペースを狙ったり、中盤とDFラインの間でボールを受け、どんどん多くのチャンスを演出します。先制後はなかなか追加点が奪えない時間帯が続きましたが、20分には久保が追加点を挙げ、その後も手を緩めず、前半終了時点でスコアは5-0。しかし、決定機を逃す場面も多く、自分達のミスからあわや失点というシーンもあり、自分たちの目指しているレベルを考えると、決して満足できない前半でした。
 
《後半》
前半で5-0とし、試合自体は随分楽になっていました。ハーフタイムでは、「ウサギとカメ」のウサギになってはいけない、と再度選手達の気を引き締めます。むしろ、世界にはカメよりも勤勉なウサギは山のようにいる。俺たちはそれになろう。ハングリーに、どんどん挑戦する意識を持って後半も戦おう。
後半開始から、門司、北野、山中をピッチに送ります。
メンバー変更の影響か、自分達のバランスを見つけ出すのに少し時間がかかってしまいます。
少し中盤と前線の距離が遠くなり、FWにボールが入った時のサポートが遠く、攻撃に連動性が出ません。さらに、SBやSHが前を向いてボールを持った時、受け手になるFWが横並びになり、互いに使うスペースが被ってしまったり、なかなかボールを保持しながら前進できない時間が続きました。
思うように前進できずにいましたが、紀北蹴球団もその隙を突きにプレスをかけてきたので、相手DFラインの後方にスペースが広がります。相手SBも高い位置をとっていたので、こちらにとってはカウンターのチャンス。どんどんDFラインの背後を突きます。
終盤にはスピードのある選手をピッチに送り出し、中盤や自陣でボールを奪ってから縦に速い攻撃を仕掛け、どんどん追加点を挙げます。
最終的には9-0で試合終了。13年連続の優勝と天皇杯出場を決めました。
 
大量得点&無失点という結果には満足していますが、全く隙を見せなかった試合かと自問すると、決してそうではない試合でした。攻守において何度か隙を見せる場面があり、まだまだ成熟度の高いチームとは言えません。今後、どんな相手でも質の高いプレーを続けられるようにトレーニングしていきたいと思います。
天皇杯初戦は、京都代表との対戦。5月22日に紀三井寺陸上競技場で行われます。
勝ってサンフレッチェ広島への挑戦権を手に入れられるよう、準備していきたいと思います。
天皇杯の結果は昇格には関係ありませんが、プロと試合ができる唯一の大会で注目度も高いトーナメントです。リーグ戦同様、クラブや選手達の価値を高める重要な大会なので、良い準備をして臨みます。
 
今回も多くのサポーターの方に力をいただきました。
また可能な限り、ピッチにパワーを送ってください。今後とも応援よろしくお願いします。
 

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