占星術のお話ー牡牛座ー
今日は前回のPouring Art のテーマ、牡牛座についてまとめておきたいと思います♪
まずは、牡牛座神話についての簡単な説明です。
エウロパ(エウローペー)は、ニンフ(妖精?)といわれている説もありますが、フェニキアの王の娘(人間)と記されているものもあり、私はこの人間説の方が牡牛座のイメージには当てはまっていると思います。
神(ゼウス)の化けた白い牡牛を恐れることもせずに、その牛の外見や触った感触で、エウロパはただの牛ではない事を即座に見抜きます。そして、その牛に魅せられたエウロパは、牛の背中に乗って、そのまま連れ去られます。正体がゼウスだったとわかったあとでも、恐がるどころか、神との優雅な生活をのんびり楽しむのです。王女の周りにいた侍女達は牡牛をこわがって逃げ出しています。
牡牛座のイメージ
ー五感、物質で美しいものを愛でる力、作り出す力に優れている。
ー安定、優雅。
ー良質なものや、じっくり時間をかけてつくられたものを好む。
ー自分だけの価値観。セルフイメージが高い。
ー芸術性、創造性。
エレメント:地 支配星:金星 三区分:固定宮
牡牛座は、12星座の中で、五感の感覚に一番優れている星座です。また、物質的な豊かさを受け入れ、じっくりとその豊かさを楽しんだり味わうという性質があります。前回の私のPouring Art Taurusで、五感を表現した詩にしたのはそのためです。
また、目にみえない部分でいえば、ゼウスの愛を受け入れたエウロパは、自分は神に愛されるに価するのだ、という高いセルフイメージをもっており、それは牡牛座の価値観を表しています。(逃げ出した侍女たちは低いセルフイメージをもっている)
牡牛座の太陽が6ハウス(仕事、貢献)や10ハウス(天職)にある方々は、職人のような芸術家をイメージしていただくと良いかと思います。味覚にすぐれたシェフ、シンガーやオペラ歌手、画家、作曲家、音楽家、肉体の感覚に優れたバレリーナなどでしょうか。
絵をじっくり書き上げたり、とても美しい物を丁寧につくりあげているnoter の方達の作品をみると、牡牛座に天体があるのかな~?といつも思います。あと更新頻度がマイペースな方とかも牡牛座に何か天体があるのだろうなあ、、などと思います。私は牡牛座に金星があるので、自分の納得したものを自分のペースでしかアップできません。そうしないと楽しめないのです。(牡牛座は固定宮なので、頑固な一面があります。)
月が牡牛座だと、そのハウスに関連したインナーチャイルドが作られるので、例えば母親などから「質素倹約が第一。贅沢は敵」といった観念をうえつけられて、本当は優雅なものが好きな自分の価値観を否定してしまうインナーチャイルドがいるかもしれません。もちろん、ハウスによって意味はかなり変わってきますが、、。
ちなみに、私の金星(喜びなど)は、牡牛座9ハウス(高等教育、芸術、スピリチュアルなものなどの探究)にあります。
それが、獅子座12ハウスの月と、蠍座3ハウスの天王星とT字アスペクトとよばれるきつい葛藤を起こす配置になっています。
12ハウスは無意識、集合意識を表し、獅子座は自己表現やセルフイメージを表します。
3ハウスも自己表現、またはコミュニケーションを表し、蠍座は嘘偽りのない真実などを表します。
さらに牡牛座9ハウスには金星以外にもキローン(コンプレックス、苦手意識)がありますので、12ハウスの月(インナーチャイルド)の承認欲求や、自己否定のせいで、バレリーナになることを挫折し、喜びを失い、心から素直に表現できなくなる場を失った私の月(精神)は12ハウスの深い闇にどっぷりはまる、、、。という事になります。実際にそれを10代で経験しました。うつ病である事は自覚していましたが、闇にはまっているうちは、それを他者に素直に伝えることが出来ない天体の配置です。私が英語にはまって勉強し続けていたのは、一種の逃避であったといえます。(一応努力が報われる天体の配置をもっているので、英語を続けて自分の自信にはなりましたが)
ただ、自己セラピーでバレエで挫折をした自身の心の奥(12ハウスの月、インナーチャイルド)と向き合ったあとは、牡牛座の固める力を使い、インナーチャイルドの想いを形に残してきました。統合できたあとは発展あるのみなので、苦手だった絵を始めてみたり、短歌をつくったりしております。月の承認欲求は、他者承認では終わりがないので、自分の作品が前進していれば良し、というように自分をほめる習慣をつける事で乗り越えられました。
色々な天体の葛藤やアスペクトや統合の方向性などについては、今後詳しく書いていく予定です。
次回、占星術のお話はハウスについて説明していきたいと思います。
読んでいただいてありがとうございました♪