Bさんのホロスコープ③天職

今回は、Bさんのホロスコープのなかにあるハードアスペクト、T字アスペクトについてみていきたいと思います。

Bさんの４ハウスの獅子座天王星と、６ハウスの蠍座海王星（金星合）、１０ハウスの水瓶座キロンはT字アスペクトとよばれるハードアスペクトです。

天王星とキロンはオポジション（１８０度）です。天王星と海王星はオーブ－５，６度のスクエアで、海王星とキロンは＋６度くらいでスクエアなので、この３つを結んだラインをみてもきっちりした二等辺三角形（真ん中でラインを結ぶとT字）にはみえませんが、このオーブ範囲であればT字アスペクトと判断して良いと思います。

このT字スクエアは以下のような意味になります。

自己変革を起こすことで、基盤を変えて自信につなげたい獅子座は、自分の中のリーダー性を発揮できる環境を常に探して成長しようとします。４ハウスは経済基盤も表すので、その時のセルフイメージによって、仕事が色々と変わっていく可能性があります。精神基盤も変わります。４ハウスなので、別に格段に好きな仕事ではなくても、獅子座的に自分の能力が認められて発揮できる場所があれば、それが自己肯定感につながります。

６ハウスの蠍座海王星は、自分のもっている直感や霊感は興味のある仕事や貢献で使ってくことに喜びを感じます。つまり、自分の好きな時間に趣味の範囲内で使う貢献の仕方でも満足、と考える可能性があります。蠍座なので、表に出すか出さないかは徹底する感じです。

１０ハウスの水瓶座のキロンは、独特な自分の個性を使っての天職や社会舞台で活躍することは出来ないだろう、という苦手意識をもたせます。

たとえ、もっとセルフイメージを高めるためには、苦手意識を克服しないといけないよな、と天王星とキロンが１８０度の葛藤を発生させても、自分のユニークな個性を使って革新的な仕事をするなんて、自分には無理だろうと思ってしまいます。そして、キロンが、じゃあ蠍座の直感や霊力を使って貢献する力を使って、天職に結びつけて苦手意識を克服してほしいと海王星に訴えても、蠍座海王星は表に出て貢献したいとは思わないし、徹底的な直感力を発揮できることでないと喜びを感じることは出来ない、と言ってきます。

なので、キロンはどうやって苦手意識を克服したらよいかわからなくなり、やっぱり変わった個性的なものを仕事にするというのは無理なのだろう、という答えに落ち着く感じになります。

そして一度落ち着いてしまったら、そこから動かないのがこの獅子座、蠍座、水瓶座の不動星座のハードアスペクトの特徴です。何しろそれぞれの主張が頑固なので、別に協力しなくていいよね、と決めたら譲歩などは一切しません。

葛藤が発生するというよりは、皆が同意して完全に無視する感じです。私も不動星座のT字スクエアがあるのでわかるのですが、あまりにも互いが無視して譲らないために、それぞれの星のストーリーがバラバラにすすんで、それで満足していってしまうこともありました。

Bさんもおっしゃっていたのですが、葛藤というよりは最近では変化をながめている感じがする、というのはおそらくこの不動宮の星座の影響だと思います。柔軟宮同士だとぐるぐる悩みに悩みますし、活動宮同士だと実際に行動をおこして現実問題になっていきます。

こういった不動星座の場合は、その天体にトランジットの（運行中の）天体が重なることで少し心の中がざわざわしたり、これでいいのかな、といった葛藤が生まれたり、何かしらの出来事で気付いたりします。実はBさんの場合も、ちょうど今の時期、トランジット（運行中）の冥王星が１０ハウスにはいるところです。さらに、ドラゴンヘッド（運命的な出来事を意味する）は、ホロスコープの始点、アセンダントに重なっており、さらにそこに天王星もほぼコンジャンクションです。

上の図だと、ちょっと見にくいですが、Bさんの１０ハウスの始まりは山羊座で、ここはMCといわれている社会的な頂点を意味する部分です。その山羊座にちょうど冥王星がはいりはじめた所です。これがこれから水瓶座にうつっていきます。冥王星は破壊と再生の天体なので、これがキロンのある１０ハウスを通過するということは、Bさんの、この１０ハウスのキロンの苦手意識に焦点があたっていくということになります。

また、１ハウスは自分自身のハウスなので、ここにドラゴンヘッドと天王星があるということは、自分に向き合って変革を促される何か運命的な出来事が起きる時期、と読み取れます。ドラドンヘッドはこのあと天王星とは逆に移動していくので、その出来事が起きたあとは、天王星がさらに１ハウスで改革を促す感じになっていきます。

お話をうかがった所、Bさんの場合は、やはりかなりの直感力をお持ちで目に見えない世界、この世の真実への理解が深く（私が言る立場ではないのですが、、、）６ハウスの貢献を通して直感を使い、４ハウスの自分のセルフイメージをこれまでに何度も変えて来ていらっしゃる感じがします。

なので、この冥王星が１０ハウスに通過していく過程で、これまで貢献で使ってきた直感を通して変わってきた自身のセルフイメージに、さらにご自分の本当の個性をふくめ、新しい変革をおこすような天職をもつセルフイメージに書き換えていくことがとても大切かと思います。

４ハウスの獅子座天王星は自分が輝き続けられる場所を求めて常に変容したいと思っていますし、蠍座の海王星も、自分の能力を徹底的に貢献で使えれば満足なので、それを天職という形でしっかり貢献しようと決めれば、それに対しては同意してくれるようになるはずです。今度は徹底的に表に出していくという感じです。そして自分の個性を使ってユニークな貢献をしていくことで、キロンは満足して癒やされていきます。この苦手意識の克服プロセスは、他者にとってはヒーラーとして働きますので、最終的には、自分の天職に悩んでいる方のヒーラーのようなもの、、、がBさんの天職になるかと読み取れます。

また、このキロンは蠍座の太陽、ドラゴンヘッド、射手座の土星と水星のコンジャンクションとソフトアスペクトをとっています。

協調アスペクトですのでキロンを乗り越えたあとは太陽を輝かせるための資源になるので、やはり他者の感情を革新的な方法で癒やし、皆を天職に導くようなものが、Bさんの自己実現につながるのかな?？と読み取れます。

この冥王星の通過中に、Bさんがすでにキロンの苦手意識を克服している場合は、ユニークな貢献の出来る機会を冥王星が惜しみなく与えていってくれますし、そうではない場合は、苦手意識を徹底的に冥王星があぶりだして、なんとか克服させようという力に働いていきます。冥王星は動きがおそいのでこの先２０年間くらい水瓶座に滞在しますので、じっくり取り組んでいかれるといいと思います。

他にも、もしもお写真やアート制作に力をいれていかれたい場合は、直感を使って創作をし、それを他者に自己表現していくことが貢献になる、とも読み取れます。そこで出会った方達との交流を通して、何かしら別の形の自己実現も可能です。ホロスコープでは、その天体のエネルギーをどう使うかは自由なので職種などはいくらでも可能性が広がっています。Bさんの場合は、いずれにせよこれから冥王星がなんとかしていってくれると思います！

では次回は、太陽のサビアンシンボルをよんでいきたいと思います♪

また、ホロスコープの募集をかけさせていただいていましたが、有り難いことに２月末あたりまで予約がいっぱいになってしまいましたので、いったん募集を締め切らせていただきたいと思います！また２月になったら募集をかけさせていただきます～♪興味をお持ちの方はその時にまたご連絡くださいませ♪