占星術のお話 ー乙女座ー
今回はこの前アップしたPouring Art -Virgo- 乙女座のお話です。
まずは簡単に神話の説明です。今回はwikipediaから要約してあります。
乙女座も諸説色々ありますが、支配星が双子座と同じ水星なので、知性が関わってきます。誘拐されて冥界にさらわれたにも関わらず、ハーデースが紳士的だったために特に不快な思いをすることもなかったペルセポネーは、ひとまず冥界で暮らします。
そして最終的には、掟で冥界で暮らさないといけない、けれど母とも共に暮らしたい、という板挟みの状態から、自分もハーデースもデーメーテールも納得するルールを作り出しました。ここに乙女座の知性が反映されています。
乙女座のイメージ
ー分析思考、観察眼に優れている
ー柔軟思考
ー貢献に喜びを感じる
ー状況を整理する力がある
ー細かい配慮
ー秩序、ルールを守る
エレメント:地 支配星:水星 三区分:柔軟宮
乙女座は、現実的に物事を分析します。そして、状況を整理したり、皆が納得するようなルールを作ったり、秩序を整えるのが得意です。しかし、柔軟星座のため、他者がこうしたい、ああしたい、というとそれに振り回されていちいちルール変更をし続けて疲れることもあります。前回のPouring Artではそういった柔軟性のある知性を表してみました。
基本的に他者に貢献することや奉仕する性質がありますので、乙女座に太陽、金星、月があると、勤務時間が長い仕事につく人がけっこういます。また、現実に強い地の星座なので、緻密なスケジュールをたてて計画をたてて実行する力があります。
私は、アセンダントといわれるホロスコープの始まりが乙女座で、1ハウスの終わりまで全て乙女座です。なので、先天的に嫌でもこの性質をもっています。厳しい訓練を表す土星もこの1ハウスにあります。
高校生の頃、バレエを優先していましたが、大学にも行きたかったので、推薦入学を狙い、高校1年の時から緻密に計画を立てました。放課後はバレエのレッスンに時間をとられ、勉強する時間が限られていたため、提出物などは常に早めに仕上げ、中間、期末試験の点数、順位を常に分析していました。こう言ってしまえば計画性のある優等生な感じですが、心の中では、自分で決めたルールに追い詰められ、精神的にかなりきつい日々でした。乙女座の性質が裏目に出ると、もっと手を抜こうと思ってもそれが出来ないのです。
乙女座に本来の自己を表す太陽がある人は、過密なスケジュールであっても、それが誰かの役に立っているのならばエネルギーチャージ出来る場合が多いですが、私の場合は土星の影響からか、基本的な性格形成をする時期に努力を強いられる事が多く、乙女座的な自分が立てた計画やルールを尊重しようとするあまり、それに縛られるパターンにはまっていました。
そして、そのまま35歳くらいまでは、乙女座も含めて、その他の天体や星座の性質をかなりネガティブに使っていたな、とよく思います。その原因は、私の場合は特に12ハウスにある月(インナーチャイルド)にかかるハードアスペクトだったので、インナーチャイルドを癒やして葛藤を統合しない限りは、このネガティブパターンから抜け出すのは難しい人生でした。
葛藤の統合の方向性などは、またアスペクトの説明のところでしていきたいと思いますが、最後にアート関連でこの乙女座の性質がどう使えるかを書いておきたいと思います。
例えば3ハウスが乙女座で金星のある方は、ある程度ルールのある表現方法を選ぶとよいかもしれません。俳句は、文字数に制限があり、季語もいれるというルールがある表現法なので最適だと思います。俳句をつくっているnoterの方をみかけると、水星か金星が乙女座、、、もしくは双子座(言語系に強い)かもなあ、とか、感情的な表現が強い方は蠍座がらみかな?とか、動物や自然愛にあふれている歌をつくっている方は、魚座がからんでいるのかな?ちょっとめずらしい言葉の使い方は水瓶座かなあ?などなど、いつも勝手に想像して楽しんでおります。
また、乙女座4ハウスに金星のあるクリエイターの方は、自分なりのルールを作って、それを基盤にしていくのが良いかと思います。例えば小説であれば、かなり緻密な枠組みを作ると良いと思いますし、絵の場合であれば、先に構成をしっかりとまとめて計算した上で描き出してみるといいと思います。緻密、計算、計画性といった乙女座の性質を基盤にすると良いです。
その他、乙女座の天体が他の星座の金星や海王星とアスペクトをとっている場合はその知性をアートに役立てることができます。
自分にはアートの才能がない、と思っている方もいるかと思いますが、才能というのは、自身の生まれ持った星のエネルギーを使いこなす事さえ出来れば、それが才能に発展していきます。もちろん程度の差はありますが、心の葛藤を読み解いて統合する過程で必ず創造性が生まれます。
その事を、多くの人が信じ切れていない世の中なので、少しでも私がこうしてお伝えすることでお手伝いできればいいな、と思っております。まあ、私もまだまだ修行中なのですが、、。
では今回はここまでにしておきたいと思います。
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