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射手座の月の例

月にどっぷりハマった9月が終わりました。

月の勉強会も含めて、私の牡羊座太陽が、牡羊座満月のエネルギーの下で、未知なる世界の冒険をたっぷり楽しんで満足出来た感じでした。

さて、今日は、この前私がホロスコープカウセリングをさせていただいた方の例を参考に、射手座の月についてみていきたいと思います。(ご本人の承諾をいただいております)

ざっとまずまとめていきます。

7歳までの性質:目的や目標にむかって希望を放ち、行動する事が出来る。特に社会(7歳目線での社会なので、家、幼稚園、近所とか)で、前向きな行動力を発揮することで、周囲や母親から愛され受け入れられていると感じる。

囚われるイメージ:自分は、常に明るく前向きに行動できる。意識を拡大し、社会性、発展性を備えている。

自我の視点での月を手放すと出てくる性質:社会を発展させていくために必要なことへの理解。柔軟な直感能力、行動力など。

他者に還元していくことの出来る純粋な性質:社会全体を意識した視野、全体を成長させ、希望を持つ大切さ、楽観的姿勢の重要性などを示していくことができる。

反転の月の位置(本当の心の安定ポイント):双子座なので、柔軟な他者とのコミュニケーションや、好奇心に従って多くの知性を得ていくこと、言語関係、発信などに関わる事を日常に取り入れると良い。


実際に、射手座の月をお持ちのクライアントの方に幼少期のお話を伺うと、
「母に言われた事をきちんとこなす子供であった」
という事でした。

「やって欲しそうなことをやるのが、当たり前過ぎて何も考えてなかった」
「自分を自慢に思っている母に、自分も自己肯定感が持てた」

だから、
「母の期待を裏切ると全て取り上げられるようで怖かった」

ともおっしゃっていました。

射手座は、12星座中惟一飛び道具をもっており、かつ木星が支配星ですので、未来へ向けて意識を発展させ、そこへ矢を放ち向かっていける性質があります。

7歳までの月の性質は恐怖を与えるポイントです。このクライアントの方は、特に月が4ハウス(家、居場所、精神基盤など)にあるので、「母の言う事」という限られた枠の中で矢を放ち、意識を広げていたという事がいえます。

「小さい頃は、自分は万能である」と感じていたとおっしゃっていたので、射手座の表す、前向きな自己肯定感をしっかりと味わっていたといえます。

しかし、成長していく過程で、自分の思い通りに伸び伸びと行動をしようとするとうまくいかなかったり、母親から認められないと感じられていたようです。潜在意識の恐怖は、現実に反映されますので、実際にお母様とのコミュニケーションは「枠から外れると愛と関心を取り上げられるものだったと思う」とおっしゃっていました。

そして、そこに嫌気がさして自分のために生きよう、、、と思い立ってお仕事などをやめられたけれども、その後やりたい事が何もない状態になった、という事でした。

ここも、まさに射手座の月の性質になります。7歳までに与えられた枠の範囲内での希望、目標、未来への発展性は持てるけれども、実際に更に大きな社会における広い視野を持とうしても、難しくなってしまうのです。

最初はよくても、段々と視野が狭くなり行き詰まるという感覚もお持ちでした。

このクライアントの方は、天秤座の2ハウスに土星をお持ちですので、バランスのとれた俯瞰視点という能力を、自身の才能として育てるという試練と課題をもって生まれていらっしゃいます。そのせいか、ご自身で内観する力をお持ちで、お話していく中で、月についてたくさんの事に気付かれていました。

そして、すでに反転の月である双子座の性質を使っていらっしゃる状態だと判断できました。多芸多才な知識や能力にさらにフォーカスしていくことで、太陽を使いながら、他者に明るい希望や社会を発展させていくことの大切さを示して活躍されていく、と読み取れました。(実際に、そのエネルギーを使われている時もあるようでした)

ちなみに、射手座の月はネガティブに働くと、未来を描けずに絶望してしまうという事が起こります。射手座神話のキロンは、優秀な医者であったにも関わらず、毒の塗られた矢が自分に刺さってしまい、永遠に苦しむ事をおそれて不死の生命を返上してしまいました。

つまり、ネガティブになってしまうと、自分が医者であるという事実も見えなくなり、死んだほうがマシだ、と思うような極端な思考に陥ってしまう事があげれます。

そうならないためにも、ご自身の月をみつめて手放していくことが大切です。その月には、他者に希望を与え、社会全体を前向きに発展させていく大切さが、ぎゅっと詰まっているんです。

社会や経済の混乱が起きている現代で、この射手座の月をお持ちの方が発する前向きな希望がどれほどの救いになるでしょう?太陽を使って、ぜひそのエッセンスを世界に振まいていってほしいですね。

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