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占星術のお話ー蟹座ー

今回の占星術のお話は、この前アップしたPouring Art -Cancer-の蟹座がテーマです。

ではまず簡単に神話の説明を。

ゼウスの子、勇者ヘーラクレースは、誤って自分の子を殺した罪を償うため、12の冒険をおこなうことになった。そのうちの1つがヒュドラー(うみへび座)の退治である。化け蟹カルキノスは、最初はヘーラクレースとヒュドラーの戦いを見ていたが、しだいに同じ沼に住んでいる友人であるヒュドラーが形成不利になったため飛び出してヘーラクレースの足を挟んだ。しかし、彼はカルキノスを振り払い踏みつぶした。一部始終を見ていた女神ヘーラーは、勇敢なるカルキノスを哀れに思って、天に上げて星にした。
 

Wikipedia

色々細かい部分は諸説あるのですが、だいたい上記のような感じが蟹座の神話です。

蟹座神話にはヘラクレスの成長の物語の一部なのですが、始まりはそもそもゼウスの隠し子だったヘラクレスに、ゼウスの正妻であったヘラが嫉妬をして狂気を送りつけたので、ヘラクレスのメンタルがダメになり我が子を殺してしまう、という話しです。そのために冒険をしていくわけです。なので、蟹座は感情がキーワードです。

蟹座のイメージ

ー繊細で感受性が強い。
ー実は感情的。
ー愛情深い。(蟹の甲羅で包み込める範囲)
ーいざという時は戦う。(守るもののために)
ー心を開く人とそうでない人の線引きがはっきりしている

エレメント:水 支配星:月 三区分:活動宮 

この、ヘラクレスが精神的に成長する物語や、ヘラの嫉妬を考えると、蟹座は感情や母性(ヘラは本妻である自分の家庭を守ろうとした)を表しています。

例えば蟹座太陽が11ハウスなどにあると、自分の仲間や部下を大切にする組織のリーダーのようなイメージです。蟹座は自分が愛情をもって守りたいと思う人とそうではない人の線引きがけっこうはっきりしています。自分の甲羅の中にはいりきる範囲までが、蟹座の守りたい人のテリトリーなのです。だから魚座のような、動物も植物も人間も全て同様に愛するのとはちょっと違います。

蟹座は母性を表すと言いましたが、これもやはりハウスによるかなと思います。4ハウス蟹座に月や金星があると、温かく守られた家庭(もしくは守りたいと思う家庭など)に安心感や喜びを感じてそれを基盤にしていくと思います。

今回も身内の例となってしまいますが、私の兄は蟹座太陽ですが、父は蟹座に月があります。兄も父も出生時間がわからないのでハウスはわからないのですが、兄の場合は小学校から仲の良い友人達やバンドの仲間と今だに交流をしていますし、奥さんや子供をとっても大切にしているのが伝わってきます。なので、4,7,8ハウスあたりかな?と勝手に予測しています。

父の場合は蟹座の月なのですが、この蟹座の月に牡羊座の太陽と天秤座の海王星がT字のハードアスペクトをとっています。出生時間がわからないので、ハウスはわかりませんが、私が中学高校時代の父は仕事一筋だった印象があります。その会社での重圧やストレスから、酔って家に帰ってくると、母にむかって毎日のように暴言を吐くか、物を投げたり壊したりしていました。

ここ10年ほどで、ホロスコープと心理学を合わせて当時の父の当時の心境をようやく理解できるようになりましたが、父の場合、暴れていたのは蟹座のインナーチャイルドだったのです。蟹座の月をもつ人は感受性がかなり強く、感動や喜びを味わうと安心します。または甲羅の内側のように安心して愛情を感じられる環境が必要です。

しかし、私の母とすぐ隣に住んでいた祖母(父の母)は折り合いが悪かったので、父にとって家庭は安心してリラックスできる場所ではなかったのでしょう。会社でも何かしらそういった居心地の悪さを感じていたのかもしれません。

さらに、父は私と同じヨッドという制限をうけるアスペクトをもっています。ヨッドがある人の人生は、基本的にモヤモヤしたものを抱えたり、前へ進んでいるのか後ろに進んでいるのかわからない時期が続きます。(ヨッドの天体のエネルギーを使う方向性をみつけるまで続きます。)

また、父のT字アスペクトをつくっている牡羊座、蟹座、天秤座は活動宮なので行動力があるのですが、その行動力が裏目にでると攻撃性に変わります。牡羊座の太陽へむかいたいのに、蟹座の月は居心地が悪くて安心できない。それをなんとかしようと天秤座がバランスをとろうとしても、やっぱり出来ない!となって爆発していたようです。
爆発の先は、甲羅の内側なので父の場合は家庭でした。

私が高2の時に祖母が亡くなりましたが、大学にはいる頃には父はすっかり穏やかな人になっていきました。インナーチャイルドが落ち着いたらしく、ヨッドの頂点の魚座水星をしっかり使って、牡羊座らしいリーダーシップを発揮して天秤座の社交性も使い、部下に慕われながら一線でずっと仕事をしていました。

蟹座の月は、本当に繊細なのだなあと思います。なのでアーティストやクリエイターの方々が蟹座の月をもっている場合は、自分の甲羅の範囲を決めて、そこでしっかりと安心できる精神基盤を築くことをおすすめします。

かに座に月以外の金星や水星などがある場合、内側に秘めた情熱を知性にかえたり、その喜びで創作のエネルギーに使っていけますし、かに座の土星もハウスによっては地道に長編小説を書くエネルギーなどに使えるかなと思いますので、ホロスコープは可能性の宝庫である、と少しずつ皆様に認識していただけると嬉しいです♪

メッセージや星の関するご質問などはコメント欄か、こちらからお願いいたします♪

読んでいただいてありがとうございました♪





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