専業アーティストが感じるギャラリーという存在とは?
ご存知の方もいらっしゃいますが、実は私自身は、過去に起業していた時期もあったため、ギャラリー業務を2年2ヶ月行っていたことがあります(しかも、学生と作家活動もしながらでしたので、寝袋生活でした)。
ギャラリーの仕事は突き詰めていくと果てしなく、やるべきことが発生していきます。
展示会企画・アーティストへのアプローチ・販売・接客・営業・交渉・資金調達・広報・執筆業務・その他、が複雑に絡み合っているものを
時間制限がある中で迅速に捌いていく必要があるからです。
誓って言いますが、それらを真摯に取り組んでいるギャラリーに、私はリスペクトを欠かしたことは、一度もありません。
しかしながら日本では、アーティストを消費するだけ消費して駒のように扱うギャラリーが少なくないことも、同時に知っています(自分も経験済みですから)。
販売面でアーティストの人気に乗っかっているだけで、何ら行動を起こせていない、起こす気もないギャラリーも多く知っています。
そして彼らは、売れなかった時は決まってアーティストのせいにします。
私が普段、散々文句を言っているのは、こうした堕落したプロとも言えないギャラリーもどきのみです(これが日本だと体感で8割を占めているので、頭が痛くなるのですが💦)。
まぁ、私はそういったところとは関係性を全て切ったので、正直どうでも良いと言えなくもないですが、、、
同じ業界にいるとそんなところで苦しんでいる
後進の若いアーティストの状況が嫌でも耳に入ってくるので、その度に私の過去も一緒に思い出して苛つく訳です。
若者を消費してばかりでは、業界もマーケットも発展しない、と。
何より、未来ある若手の可能性の芽を潰す権利は誰にもありませんよね?
アーティストは常に、新作や活動の質を問われます。
日本のギャラリーも、世界のアートマーケット勃興の影響を少なからず受け始めましたから、今よりその仕事のクオリティーを適切に評価されて、裁かれていく時代が、、、
もうすぐそこまで来ているでしょう。