ウェルのみんな、ありがとう。
2-3年暮らしていたウェル洋光台を発ち、都内に引っ越しました。文京区にある植物園のとなりです。
たくさんの幸福を与えてくれたウェルに感謝の気持ちを込めて、この2-3年間を振り返ります。
恥ずかしがり屋さんで直接みんなに伝えるのはむずむずするので、文章にして伝えます。
「そうなんですね。じゃあ、僕はしゅんくんを支えます。」
僕は中学生の時から、なるべく誰にも頼らず、自分を頼りに生きていこうとしていました。クラス替えをするたびに心の中で「これからは1人で生きていくんだ。」と誓っていました。結果、優しい友人たちによって孤立することはありませんでしたが、なぜか自分だけを頼りにして生きていかなければいけない、という気持ちが強かったのです。
そして、パートナーと暮らしていたとき、パートナーを支えなければいけない、と思い込んでいました。パートナーと住人の戸谷さんとキッチンでおしゃべりしているうちに、「自分を支えてくれる人はいない。誰か助けてくれ。」と思っていることに気づきました。
住人の戸谷さんから「大変だったね。そうなんだね。じゃあ、僕はしゅんくんを支えます。いつでもお話を聞くからね。」と言ってくれました。
この言葉をきっかけに住むことを決めました。住んでいる時も
「しゅんくんだ!しゅんくんだ!元気かい?最近はどうだい?」
とたくさん話しかけてくれました。お家で顔を合わせると毎回です。恥ずかしくてなかなか言えなかったけど、ほんとうに嬉しかった。なんとなくだけど、「自分はもう大丈夫。1人じゃない。」と自然と思えるようになりました。
戸谷さん、ありがとう。
「しゅんくん、おにぎりどうぞ。元気出してね。」
僕はウェル内で部屋を借りて引っ越しました。1人で部屋で暮らしているころ、パートナーと別れました。今でも仲良しなので、関係が険悪になったりはしていません。
そして、みんなに報告した日、仕事から帰ってきたら、部屋の前におにぎりが置いてありました。
「部屋にいなかったから、ビールは渡せなかったけど、おにぎりどうぞ。元気だしてね。」
と置き手紙がついていました。
住人のあけちゃんからでした。この時だけでなく、あけちゃんは、みんながコロナで倒れたとき、誰かがインフルエンザで倒れたとき、たくさん料理をつくってみんなを支えてくれていました。住人のみんなで支えあう、「恐れではなく愛の力を」大切にしているハウスの原点を味わったと思います。誰かを救う時に何かを恐れていては、手を差し伸べることはできません。
どれだけかっこよくて救いのある言葉よりも、たったひとつのおにぎりが、お腹も心も満たして幸せにしてくれることがあるんだ、と手仕事の偉大さを知りました。
料理にハマってから、キッチンではあけちゃんとお話しすることが増えました。一緒にパンを焼いたり、お酒を飲んで夜中まで語り合ったり。毎日なにか手作りしている姿をみて、つくることのよろこびってほんとにすごいなと思いました。素敵な友達ができて、幸せだなぁと思った瞬間が何度もあります。
あけちゃん、ありがとう。
星の数ほどあるよろこびをたずさえて、旅にでる
語り尽くせないほどたくさんの人に支えられて生きることができました。どれもひとつひとつが星のようにきらきらと、思い出の底からエネルギーをくれます。
「ウェルと出会わせてくれたななこ」
「真夜中に寝れなくてうろうろしていたらいちごをくれたえみさん」
「僕の曲ナイトウォークが好きだと言ってくれたしょうたさん」
「エステと対話で生きる道を導いてくれるあいさん」
「毎年誕生日ケーキを焼いてくれたかず」
「ピンチの時いつも助けてくれたりささん」
「いつも一緒に遊んでくれたひか」
「いつも楽しいお話をしてくれるえり」
僕より先に退去したメンバーも含めると、とても書ききれないので、それぞれ再会した時に思い出話ができたらいいな、と思っています。
ウェル洋光台に住んで、僕は自然な自分のまま、自分の欲しい豊かさを大切にして生きようと思いました。
みんな好きなように生きたらいいよ、というメッセージをいるだけでもらえるような、あたたかいハウスです。
またすぐに帰るね。
ありがとう。
みんな、どうか、お元気で。