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知らないと損するポートフォリオの作り方

1. はじめに

ポートフォリオは、単なる作品集ではありません。採用側との「コミュニケーションツール」です。しかし、これを理解せず、ただ作品の画像を並べるだけのポートフォリオが非常に多く見受けられます。私はこれまでに 7桁を超えるポートフォリオ を見てきましたが、その中で ダメなポートフォリオの共通点 は、「読み手とコミュニケーションを取ろうとしていない」、つまり制作意図を伝えようとしないことです。
こうしたポートフォリオを作る人は、「作品の数」に価値があると勘違いしがちです。確かに作業スピードが速く、アイデアが豊富で、たくさんの作品を作れることは強みですが、作品を並べただけでは採用側には何も伝わりません。ポートフォリオの目的は、「あなたを採用したくなる理由を伝えること」 です。
今回の記事では、18年間デザイン会社の社長として、採用を行なってきた私が、採用側が「会いたい」と思うポートフォリオの作り方 を解説します。


美大生・専門学校生の“就活”のための「ポートフォリオの教科書」を制作したい!


2. よくあるポートフォリオの失敗例

❌ 失敗例1:作品画像ばかりを並べる
ポートフォリオは作品の「量」を見せるものではなく、「質」と「考え方」を伝えるものです。作品が何を目的に作られたのか、どのような思考プロセスを経て完成したのかが伝わらないと、採用側は評価のしようがありません。

❌ 失敗例2:説明がない or 逆に長すぎる
作品の解説がないと、採用側は 「何を見ればいいのか」 が分かりません。一方で、長すぎる文章も逆効果です。ポイントを絞り、「誰に向けて、どんな目的で作ったのか」「自分の役割は何か」「制作時間」 などを明確にすることが重要です。

❌ 失敗例3:全員に同じポートフォリオを送る
企業ごとにサービス内容や、特色があるように、求めるスキルやデザインの方向性も異なります。一つのポートフォリオをどこにでも使い回すのではなく、企業ごとにカスタマイズする ことが大切です。

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3. 採用側が「会いたい」と思うポートフォリオの作り方

✅ 1. 作品に「文脈」を与える
作品ごとに以下の情報を簡潔にまとめましょう。

  • ターゲット: 誰に向けたデザインか?

  • 目的: どのような課題を解決しようとしたのか?

  • 役割: チームの中で自分はどの部分を担当したのか?

  • 制作時間: どれくらいの期間で仕上げたのか?

✅ 2. ストーリー性を意識する
ポートフォリオは単なる「作品集」ではなく、「あなたの成長の軌跡」を伝えるものです。順番を工夫し、「どのようなスキルを持ち、どのように成長してきたのか」 が分かる構成にしましょう。

✅ 3. 視覚的に整理する

  • A4横向きで作成(プレゼンで見やすい)

  • フォントは統一 し、読みやすさを優先

  • 余白を適切に使う ことで洗練された印象を与える

✅ 4. 最後の1ページに「まとめ」を入れる
最後のページに、以下の内容を簡潔にまとめると、採用担当者に強い印象を残せます。

  • 「自分の強み」

  • 「学んだこと」

  • 「今後の目標」

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4. まとめ

ポートフォリオの本質は、 「自分をどう伝えるか」 にあります。
作品の量ではなく、質と考え方を伝える企業のニーズを意識し、カスタマイズする作品ごとの「文脈」を明確にする
これらを意識すれば、採用側が「この人に会いたい!」と思うポートフォリオに近づきます。
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