岡寺義淵僧正坐像 国宝指定日 (1957年2月19日)
岡寺 (おかでら) 義淵僧正坐像 (ぎえんそうじょうざぞう 天平時代 木心乾漆造) 国宝指定日 (1957年2月19日)
🔍 文化庁公式ページ「岡寺義淵僧正坐像」
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🔍 FashionPress公式Tweet. 右下写真が義淵僧正像。左は室生寺十一面観音像 (国宝)、右上は長谷寺十一面観音像 (重文)。
岡寺の記事 ( https://note.com/artandmovie/n/ncf1967ed43e4 ) でもちょっと述べましたが、文殊菩薩を (戒律の師とする「文殊師利問経」の経説等から) 老僧の形であらわした聖僧文殊 (しょうそうもんじゅ、せいそうもんじゅ) の像と、図像的に (仏菩薩と共通する長い耳たぶや、如意を持っていたと思われる手の形など) 殆ど同じで、元来は聖僧文殊像であった可能性が高いでしょう。
🔍 東寺公式ページ 聖僧文殊坐像 (平安時代 重文) などの画像・解説
🔍 善水寺公式ページ 僧形文殊菩薩坐像 (平安時代 重文) などの画像・解説
🔍 法金剛院公式ページ 僧形文殊菩薩坐像 (平安時代 重文) などの画像・解説
📝 法金剛院僧形文殊の耳たぶの形は他の仏菩薩像のように長く無く、向かって右手に宝珠を持っているのは賓頭盧尊者 (びんずるそんじゃ) 像に多い形式です。
(東大寺大仏殿の賓頭盧尊者像 [江戸時代] のごとく耳たぶが長い作例もありますが。
また、岡寺義淵像に元・賓頭盧尊者像説もあり、
中国の寺院の食堂には文殊菩薩あるいは賓頭盧尊者の像が置かれ、
東大寺二月堂の食堂にある聖僧像は賓頭盧尊者と呼ばれているそうで、
文殊菩薩と賓頭盧尊者の聖僧に関するイメージが重複した感じですが。)
🔍 般若寺 (山口) 公式ページ 慧慈和尚坐像 (平安時代頃)
📝 般若寺慧慈和尚像にも元・聖僧像説があります。
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(20日記事公開)