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『遺言で叶えられた、ターナーとロランの絵が4枚飾られた展示室』【美術品と来歴を探求するシリーズ1】
海外の美術館のサイトを見ると、作品紹介に”来歴”(英語ではProvenance)が書かれています。
来歴とは作品が誕生してから現在に至るまでの旅の軌跡。注文主、オークション、コレクターやギャラリーなど、どんな人々の手によって大切にされ、時には国境を越え、盗難や破壊などの影響を受け、文化や時代を超えて受け継がれてきたのかを教えてくれます。
美術品がただの物体ではなく、生きた歴史を持つ宝物であることを思い出させてくれて私を魅了します。
作品そのものと同じくらい来歴に惹かれるのは、歴史が好きだった子供時代とも大きく関係しているのかも。
『美術品と来歴を探求するシリーズ』では、気になって調べずにはいられなくなった作品が、どんな人の手を渡ってきたのか、どのように美術館に収められたのかを探るシリーズです。
ある時ふっと調べていた情報に出会うことはこれまでにも何度もあって、公開したら終わりではなく、出会いがあれば随時更新していきたいと思っています。
一度購入していただいた記事は更新されても読むことができます。
今回は『遺言で叶えられた、ターナーとロランの絵が4枚飾られた展示室』
イギリスの画家ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー(1775-1851年)は、クロード・ロラン(1600-1682年)の作品と自分の作品を一緒に展示してもらうことを遺言に残しました。
ロンドンのナショナル・ギャラリーにある美しい展示室には、ターナの絵が2枚、ロランの絵が2枚それぞれ向かい合うように展示されています。
2023年ロンドンに行ったときにこの展示室を改めて見てこの話を書きたくなりました。
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