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美術品と来歴を探求するマガジン

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海外の美術館のサイトでは作品紹介に”来歴”(英語ではProvenance)が書かれています。 来歴は作品が誕生してから現在に至るまでの旅の軌跡。注文主、オークション、コレクター…
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#肖像画

ハイクレア城、チャールズ1世肖像画の秘密

2023年10月、ハイクレア城の敷地に足を踏み入れたその瞬間、『ダウントン・アビー』の世界が静かに迎えてくれました。ハイクレア城であり、ダウントン・アビーである扉をくぐるって建物の中に入る。とっても不思議な感覚でした。 ドラマ『ダウントン・アビー』を初めて見た時から、強い印象を持っていたのはダイニングルームを飾るチャールズ1世の騎馬像肖像画。この絵がここまで存在感を放つのは何だろう?と。 私が参加したハイクレア城のガイドツアーでは、3グループに分かれて邸宅内を見学しました

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匿名女性の小切手がアメリカ行きを止めた・・ホルバインの美しい肖像画ー【美術品と来歴を探求するシリーズ】

海外の美術館のサイトを見ると、作品紹介に”来歴”(英語ではProvenance)が書かれています。 来歴とは作品が誕生してから現在に至るまでの旅の軌跡。注文主、オークション、コレクターやギャラリーなど、どんな人々の手によって大切にされ、時には国境を越え、盗難や破壊などの影響を受け、文化や時代を超えて受け継がれてきたのかを教えてくれます。 美術品がただの物体ではなく、生きた歴史を持つ宝物であることを思い出させてくれて私を魅了します。 作品そのものと同じくらい来歴に惹かれる

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