【CWS】ご挨拶とCWSの二塁手問題
ご挨拶
明けましておめでとうございます。
改めまして、アルタと申します。
この度合同note企画2人目のホワイトソックス担当となりました。
少しだけ自分語りをすると、選手個人のプレーそのものよりチーム編成やマネジメントに興味がある人間なので、移籍に関しては割とドライに捉える節があります。(それがMLBを本格的に見始めた理由の一つですし)
また何分学生の身分ですのでリアルでの生活によって投稿頻度にムラが出ると思いますが、このような企画に参加させて頂いたからにはより密に、そして質の高い記事が書けるよう心がけます。まずは1年間よろしくお願いします。
二塁手問題
さて、ここからが今日の本題です。
大物FA選手の来季所属先が概ね確定した中、
「うちの贔屓まだ全然補強終わってないんだけど!?」
というファンもいることでしょう。
ホワイトソックスも例外ではなく、不安なポジションは複数あります。その中でも開幕までに最優先で動きたいのが2Bの補強です。
とはいえ全くの不毛地帯が広がってるわけではないので、
"2Bを含めた複数ポジションを守れる選手の獲得と、それによる野手のデプス強化を目指す"
と言ったほうが適切かもしれません。
いずれにせよ来オフにLucas Giolito, Yasmani GrandalのFAを控えるCWSは、ライバルのCLEが着実に地力を付けている中、コンテンダーの名に恥じないラインナップを目指さなければならないため、そこを前提に話を進めていきます。
現在保有している2B
獲得候補の前に既存選手(現年齢)をおさらいしておくと…
①Romy González(26)
Gonzálezは出場した32試合中25試合で2Bを守り(他にSSや3Bで出場)、守備は可もなく不可もなくといったところ。打撃面では8月17日の今季初出場以降一時健闘しましたが、チーム成績と共に収束。メジャー2年目をBA .238 / OPS .609 / wRC+ 69という成績で終えました。
AAAでも目立った高い三振率に加え、少ないサンプルながらMLBでBB% 1.8%を記録するなど、アプローチの改善が不可欠です。
現状では2Bとして最初に名前が挙がる選手ではありますし、まだ若いので引き続き期待していますが、来年コンテンドするにあたって彼に託すのには抵抗があります。
②Lenyn Sosa(22)
レギュラーSSのTim Andersonの怪我による離脱もあって、AAから飛び級で今季メジャーデビューを果たした、二遊間を守る22歳。メジャーではwRC+ −4と苦戦するも、Fangraphsによる来季の予測はOPS .710 / wRC+ 100とまずまず。
しかしながら当然予測は予測、それも先述のGonzálezと大差ないので、心許ないことには変わりありません。
③Leury García(31)
最後はホワイトソックスの誇る便利屋、打てないけど守れる、否、守れるけど打てないGarcíaです。
今季は97試合でOPS .500、wRC+ 39と悲惨な打撃成績を残してしまいました。控えとしては何かと必要な内外野を守るユーティリティでもありますし、彼を2Bとして構想に入れるなど以ての外なのは言うまでもないですね。
(シーズン中のMiguel Cairo暫定監督の就任以降出場機会が減ったのは気のせいでしょうか…)
と、ご覧の通りの層の薄さとなっています。
獲得候補
次に4名程今オフの獲得候補となる選手(現年齢)(獲得方法)を挙げます。
①Eduardo Escober(33)(トレード)
来年がNYMとの2年契約最終年となるEscoberはNYMのCarlos Correa獲得(未定)により放出が噂されています。
José Abreu流出で不在となったメンターとなり得る点、また先述の三人よりは期待できる打撃を持ち合わせている点では合点がいく補強ではあります。
ただ、2B守備が厳しいかもしれない上、パッケージ次第ではNYMに年俸の一部を負担して貰わないと割に合わないという懸念もあります。
幸い上記の2点は、21年ARIで2Bを守ったときの守備指標とNYMのSteve Cohenオーナーの財力を見れば杞憂と言えなくもないですが。
②Whit Merrifield(33)(トレード)
今年のTDLでKCからTORに移籍したMerrifieldの今季成績はOPS .673 / wRC+ 88とピークを過ぎた感は否めません。それでも、経験豊富な点やそのユーティリティ性により来季デビューが見込まれるOscar Colás(OF)のバックアップとしての役割も期待できる点から十分に必然性のある補強と考えます。
また先日契約合意が報じられたAndrew Benintendi同様、KC(Grifol新監督の古巣)在籍経験があり、FAまで残り1年と若手の見極めをする間の繋ぎに好都合であることもプラスの材料です。
③Luis Rengifo(25)(トレード)
LAAでキャリアハイの127試合に出場し、こちらもキャリアハイの17HRを打つなどブレイクした25歳。
LAAはBrandon Drury, Gio Urshelaの獲得で内野に余裕が生まれた一方相変わらずブルペンに不安があり、ベテラン高給リリーバーの放出を目論むCWSとの利害は一致しているように思います。
まして、保有期間が長くSSや3Bも守れるユーティリティとなれば魅力を感じずにはいられません。
④Nick Madrigal(25)(トレード)
21年夏にCraig KimbrelとのトレードでCWSからCHCに移籍、その後CHCがDansby Swansonを獲得したことにより放出の可能性が出てきたMadrigal。怪我の影響もあってCHCでは結果を出せませんでしたが、この機に再獲得できれば高くつかないとも言えます。
とはいえ、仮に獲得するにしても来年に向けた補強には当たらないので他にもう一人欲しいところです。
この他にも、トレードであればCavan Biggio(TOR)、FAであればElvis Andrus等が浮かびますが、今回は特に現地メディア、ファンの間で名前が挙がる候補をピックアップしてみました。
流石になにも補強がされないということは無いと思いますが、Jean SeguraをMIAに2年1700万ドルという金額で獲られたところを見るに、リリーフのサラリーダンプを目下模索中でそのあとに他ポジションの補強をするつもりなのかもしれません。
おわりに
ご挨拶だけというのもなんだな、との思いで書き始めたnoteなんですが、いきなり具体的な話題になってしまいました…
また動きがあれば執筆するつもりなのでよろしくお願いします。