【CWS】Andrew Benintendiを獲得
こんにちは、アルタです。
現地1/3に球団よりAndrew Benintendi獲得が公式に発表されましたので、鮮度のあるうちに私なりに評価したいと思います。
なお本記事の論旨は以前書いた以下の記事の該当箇所のそれと基本的に同じです。
背景
書いておいてなんですが、これだけ見るとなんとかなっている気もしますね。
しかし実情は、開幕前にレギュラーと目されていたJiménezとRobertの2人が怪我で離脱、かと思えばPollockも振るわず、苦肉の策としてSheetsやVaughnといった1Bを本職とする選手の外野起用を余儀なくされていました。
その結果かの2人が外野でまずい守備を連発し、Vaughnに至ってはDRS −14 / UZR −10.6 / OAA −16と筆舌に尽くし難い酷さでした。そのお陰でWARもマイナスになりました。
またオフに入るとPollockが選手オプションを破棄、Engelがノンテンダーになったことで外野手不足はより顕著となりました。
これらに加えてレギュラー野手に左打ちがいない(一応Moncada, Grandalは両打ちですがそれでも足りない)ことから、外野全ポジションを守れる左打ちのBenintendiに白羽の矢が立ったわけです。
どんな選手?
Benintendiは今年で29歳になる外野手で、FAとしては比較的若く、確実性の高い打撃が魅力の選手です。(以下昨季の成績)
繰り返しになりますが特筆すべきなのはアプローチの良さで、去年のBB% 10.0, K% 14.8はMLBでも上位の数字です。
守備は目立って良い数字が出ている訳ではありませんが、先述の背景も踏まえれば、必要とあらばCFも含めた外野全ポジションを守れるという点だけで十分でしょう。
契約詳細
詳細は以下の通りです。
契約合意の第一報はYES NetworkのJack Curry記者(@JackCurryYES )によるものでしたが、どうやらこの記事を執筆している時点で何者かに乗っ取られているらしく…ツイートのリンクを添付できませんでした。(そんなことある?)
Curry氏によるとNYYもBenintendiの獲得に名乗りをあげていたものの、年数の面でCWSがより好条件を提示したようです。なお、該当ツイートも閲覧できないため今となっては正確性を担保するものはないです。ご了承ください。
ちなみに、この5年7500万ドルという契約は球団史上最高額になります。
妥当性
以下に載せるのはFangraphsによる来季の成績予測です。
打率が昨季より下がったように見えますが、そもそも昨季のxBAが.275だったのでその揺り戻しでしょう。
一方でHRは増えたように見えます。これについても昨季のxHR(baseballsavantより)は8.8、CWSの本拠地であるGuaranteed Rate Fieldなら10本のHRが出ていたということなので、ありえない数字ではないかと。
総じて言うと、WAR 1.0あたり$8.5Mを妥当とみるなら5年間平均で1.76程度のWARで釣り合う計算で、33歳までの契約なら年齢による衰えも深刻なものではない筈なので、球団史上最高額とはいえ然程オーバーペイではないと思います。欲を言えば、年数で競争相手に対して優位に立っていた分、もう少し金額を抑えられなかったのかとは思いますが。
想定される起用法
最後に起用について軽く
C Yasmani Grandal / Seby Zavala
1B Andrew Vaughn / Gavin Sheets
2B Romy González
3B Yoan Moncada
SS Tim Anderson
LF Andrew Benintendi / Jiménez
CF Luis Robert Jr. / Benintendi / Colás
RF Oscar Colás / Benintendi / Sheets
DH Eloy Jiménez / Sheets
主にこのような布陣になるかと思います。
前々から言っているように、あとは2B及び内野のデプス強化ですかね。
おわりに
ここ数週間音沙汰が無かったので少し気にしていましたがメディカルチェックも通ったようで何よりです。
拙い文章を最後までお読み頂きありがとうございました。
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