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HIPHOP音楽祭が業界全体を再度地獄に蹴り落とした件について

音楽フェスに行くのはなんか照れくさいけど、普通のライブやコンサート会場に行くのは大好きなKCCです🎧

ちょいと遅筆になりましたが、タイトルの件を考えてみます😖

HIPHOPのイメージ低下とエンタメ業界に大打撃

「NAMIMONOGATARI 2021」という愛知常滑市のHIPHOPフェスが緊急事態宣言下にもかかわらず、マスクをしていない観客が密集する様子や、会場で酒類が提供される様子が非難が殺到し、自治体含めていろんな人たちをブチギレさせている件は皆様もご存知だと思います。

当然クラスターは発生、しかも助成金が投入されているイベントだったことも判明し、世の中の怒りに日々拍車をかけている模様です。

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↑↑過去最大の感染者数かつ、緊急事態宣言中にこんなイベントいってる友人いたら速攻で縁を切るわ😅😅

このイベントのせいで、愛知県常滑のイベント会場は9月の開館スケジュールが全て延期だそうです。そして、国と自治体はこの影響を受けあらゆるイベントに再度規制をかけていく動きとなりました。

自分達のことしか考えず突っ走った身勝手なイベントひとつのせいでエンターテイメント業界全体は再び地獄に蹴り落とされました。ほとんどの人たちは真面目に努力してきている中での大失態、業界関係者の悲嘆は計り知れないと思います。

オリパラや甲子園、ちょっとしたコンサートなどは開催されていました。だからこそ、多人数が集まるイベントでも少しづつ実績を積み重ねて感染症対策さえしっかりとすれば、大規模イベントも承認がとれる状況になりかけていたはず。それをぶち壊した罪はむちゃくちゃ重いと思うのです。

一つの会社、一人の社員の不祥事やモラルのなさで「今までの苦労が一瞬で水の泡」というケースは自身のビジネスについても自戒させられます。

というわけで自分に置き換えて今回の件を反省してみますね。

反省① 反骨精神を勘違いしちゃった

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この状況下でも開催することこそが、音楽業界に課せられた俺たちの使命だ!みたいな感覚があったのでしょうか。

私の世界でいうところの「奇抜な戦略を作った!我々はイケてる!」というのに該当するのかも。

逆張りをして成功した事例とかが目立ちがちだけど、ほとんどが失敗に終わっているのが残酷な真実なんですよね。綿密な調査と緻密な計算に裏づくものがなければ、当たらない零戦特攻にすぎないんですよねぇ。

コンサルなら期待値超える提案してこい!という呪縛からの脱出に近道はないのだ😰


反省② 損切りができなかった

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感染状況の流れは専門家でも読みにくい。三菱総研の的外れな感染者数予測レポートは業界内でも笑い物になりました。

この状況予測が困難な中、期日が明確で、準備に多大なる時間がかかる大型フェスの計画は本当に大変だと思います。だからこそ「ここまできて、もう後にはひけない!」という気持ちになるのもよくわかります。(私は下がり続けている株をなかなか売れないタイプ。)

ただ、これは損切りできなかった典型的な悪しきケース。サンクコストやコンコルド効果の代表事例にもなりそう。

この状況下で開催することのリスクを理解してなかった人はいないはず。それでも中止という決断ができなかった心理もよくわかる。どんなプロジェクトも、"決行"より"中止"の方が判断としては難しい。


反省③ 世論やコンプライアンスを舐め切ってしまった

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賛否両論あるでしょうが、グローバルも、国内も、コンプライアンス違反に対するペナルティが大きくなりすぎました。うっかり・知らなかった・出来心が許されない時代です。

感染症に対する日本の不文律を軽んじてしまった結果、この音楽祭は厳しいバッシング環境を作り出したといえるのではないでしょうか。

規則や規制、そしてモラルは日ごとに厳しくなっており、業界の慣習はもはや悪習であり、コンプライアンス違反で懲罰対象になりうる、というのもよくある話。

昔は許された部下への指導方法が今ではパワハラ。職場に思いを寄せていたあの子への告白はセクハラ。論理的に詰めたらロジハラなんて言われちゃう😅

もはやこの流れに逆らっていいことなんて何もありません。ビックビジネスになればなるほどこのルールはつきまとってくるので最大限の意識を心がけましょう。


反省④ オリンピックしたから私達も良いでしょ理論

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こんな状況下でオリンピックやってるんだから、私達もやっていいよね理論。よくわかります...

しかし、世界的権威や国がバックについている国際的イベントと比較してはいけません。社長はベンツ乗って出社するのが許されても、平社員は電車で通勤するしかないのと同じようなもの。割り切るしかない。

私自身も研究会・セミナー等の対面イベントは全部中止。会食も中止。
「オリンピックやったからいいでしょ理論」でやって感染者出したら顧客の信用は失墜する。会社としてダメージがでかすぎるから絶対にやりません。

というか、国家権力には逆らわないようにしてる😄勝てない喧嘩しない。


厳しい状況は続くが、その分いろんな気づきがある

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中長期目線で考えれば損をしてしまうのは自明の理なのに、それでも留まれないってところがとことん利己主義の典型例だよなぁというのが私にとっては今回の教訓でした。

社員の一人がコンプラ違反して、鬼のように精算規則が厳しくなったっていうようなものですよね。本当に頭の良い人は赤信号では渡らないよ🤔


私も旧友達と気兼ねなく飲みたいし、旅行もしたいし、ハードロックのコンサートにも行きたい。けどそれはまだ早計なんだろうなぁ、と思い知らされる今日この頃です。

制限が沢山できてしまった世の中だけど、それでもまだまだ選択肢は無限にあるはず。

この状況からいろんなことを学びとって自分のビジネスや私生活に活かしたいなぁと思って今日もひたすらデスクワークに勤しむのでした😁


KCC

ありがとう画像


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