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【第9話】 被っちゃったね。これあげる。

午前9時50分を過ぎ、2限目も遅刻した。潔くコンビニで新発売のに○さんじウエハースを買いお昼の楽しみとして持っていく。


『お昼食べよっ』

「どこにいますか」

『いつものところー』

「わかりました」

「遅い」

「まだ授業終わったばかりなんですけど」

「これ、お弁当」

「私今日持ってきてしまって…」

「いつも購買じゃないの?!」

「ママ今日休みだから、お弁当作ってくれて」

「けどどうして」

「その…昨日さっちゃんのパン食べちゃったじゃん?だから!頑張ったの」

これは懺悔的なアレなのか、それとも褒めて欲しいのか、徐々に目のハイライトが輝いてくる。前者では無さそうだ。

「そこまでお腹すいてなくて…」

「なら交換こしよ!」

「?!」

「凄いでしょー」

ち○かわのキャラ弁である。ち○かわ、ハ○ワレ、う○ぎの3種類とそのまわりにさすまたっぽい何かとたこさんウィンナー、唐揚げ、卵焼き…野菜がない…ジャンキーなものばかり入っている。

「初めて見ました…可愛い…食べづらい」

「ち○かわ知ってる?」

「うん、モ○ンガとカ○さんの関係性を見るのが好きでね、たまに考察も見るよ。」

「私もモ○ンガ好き!あの一方的で傍若無人っぷりとあの相手にされない感じがとっても可愛い、お家で飼って服従させたいなぁ」

「…」

「あ、引いてる?」

「いえ、いつもの事ですから」

「見捨てられてる?!」

「ぼうじゃくむじん…ってなんですか?」

「アレダヨアレ!自分勝手に振る舞うことをそうい言うの」

「なるほどなるほど…つまり嘉陽田さんのことですね」

「酷い」

「これどう食べればいいんですか?」

「メス」

「は?あ、はい。」

「口開けて」

「〝ん゛〟」

「美味しい?」

「野菜が欲しくなりました」

「わかってて言ってるでしょ」

「嫌いなんですか?」

「シラを切らないでください。」

「別にいいじゃんさ!」

「ちゃんと野菜食べてますか?食物繊維、ビタミンB類、特に亜鉛鉄マグネシウムは」

「理系くんはロジカルなお頭でよろしいねぇ」

親が子を褒めるように優しく撫でられる。

「やめてください食べたいやめんですけど」

「頭丸いねぇ」

「あぁもう!!!」

「だからなんでそんな距離感近いんですか!!」

「ご、ごめんなのだ…ゆ、許して欲しいのだ」

被害者ぶり始めた

「ぐへへ」

「きも」


※まだ書き終わっていないので、本日加筆を行います

次回の更新は明日9月17日(火)です。

よろしくお願いします。

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