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医師からスタートアップ起業家へ 社会課題解決への情熱と挑戦
はじめに
こんにちは、インダストリア株式会社代表の宗大貴です。
「医療従事者と患者さんの幸せ」を目指し、医師から起業家への転身を果たしました。この記事では、その経緯と情熱をお伝えします。
医療現場の課題:非効率な業務に苦しむ医療従事者
医療現場で最も時間を要するのは、実は患者さんの診察ではありません。
医療者が最も時間を取られているのは何だと思いますか?
実は、患者さんの診察ではなく、カルテ記載や情報共有などの間接業務なんです。
カルテ記載や情報共有などの間接業務が大半を占めています。
例えば、
- 病院間の情報共有が紹介状のみ
- FAX、電話、郵送による非効率な連絡手段
- 重複する検査や確認作業
これらの問題は、医療の質と効率性を大きく低下させています。
みなさんも受診するとき、医者がカルテを打ち込んでいてこっちを向いてくれない、急いでいる感じがしてしまっているとき、ありませんか?
情報共有については、例えば他の病院での診療内容がわからず、同じ検査を繰り返したり、確認のために問い合わせやFAX対応に数時間を費やすこともあります。
患者さん自身が紹介状を封筒で直接持っていきますよね。医療機関どうしで診療内容の共有が紹介状経由でしかされていないので、病院が変わると過去の診療情報は文字通りリセットされてしまうのです。
僕は医師として働く中で、この非効率さに強い問題意識を持ちました。
カルテは電子化されているのに、病院間の連携は依然としてアナログのままです。
患者さんの情報を共有する際、FAX、電話、郵送といった "いにしえ"の手段でやり取りが行われ、みんなの貴重な時間が失われています。
医療を超えた社会貢献への思い
このように書くと、普通に医師として働いていた人間が課題を感じて起業を志した、と見えそうです。
実は僕は学生時代から、いつか起業をすると決めていました。
医学部時代から、幅広い社会課題に関心を持っていました。日経新聞をはじめとする複数の新聞購読を通じて、医療以外の分野にも視野を広げました。
そこから生まれた思いは:
- 医療の専門性を活かしつつ、より広い社会貢献を
- 日本が直面する様々な課題解決への参加
日経新聞を読む習慣は大学時代、医師時代を通して現在まで続いています。
当時は、新聞だけが自分にとって社会との接点であり、知的好奇心を満たしてくれる知識の海への入り口でもあったのです。
新聞で気になった話題があると、インターネットで調べたり関連する本を読んだりして、どんどん知識を広げていきました。
知れば知るほど面白くなり、幅広いジャンルを学ぶ楽しさにすっかり魅了されていったのです。
新聞を読み進めるうちに、医療だけでなく、日本が抱えるさまざまな社会課題が見えてきました。
日本という国を心から愛する一人として、このまま手をこまねいているわけにはいかない。医療の専門性を活かしながら、もっと広く社会に貢献できないだろうか。そんな思いが日に日に強くなっていきました。
スタートアップとの出会い:社会変革の可能性
大学3年生の時、スタートアップという選択肢を知り、「これだ!」と感じました。
その理由は:
- 短期間で社会に大きな影響を与えられる
- 社会課題解決のスピードを劇的に上げられる
特に、CureApp創業者の佐竹先生の講演は、医師起業家としての道を示してくれました。
医師として現場で汗を流し、実際の課題に向き合う。その経験があってこそ、医師起業家としての強みを最大限に活かせるのだと。
医師から起業家へ:経験を活かした挑戦
2024年9月、専門医試験の受験資格を得た後、起業に踏み切りました。
その決断の裏には:
- 医師として現場で得た経験と課題意識
- 「医療従事者と患者さんの双方を幸せに」というミッション
- 医療の未来を変えたいという強い思い
「誰にでも見える課題は、必ず誰かが解決してくれる」
そう信じて、私は医師だからこそ見える医療現場の根深い課題に焦点を絞りました。表面的な成功や利益ではなく、医療の未来を変えたいという初心を貫くためです。
学生時代から温めてきた夢は、8年の時を経て、ついにスタートアップという形で動き出しました。不安がないと言えば嘘になります。でも、それ以上にワクワクしています。
医師の世界では出会えなかったような人々との出会い、資金調達やマネジメントのことなど。そしてその中で、きっと私自身も大きく成長していけるはずという期待。
自分としてはようやくスタートラインに立てたという気持ちです。
医療従事者と患者さんの双方を幸せにするという使命に向かって、挑戦を続けていきます!
おわりに
医師としての経験を活かし、医療現場の根本的な課題解決に挑戦します。
次回は、私たちが取り組む医療現場の課題解決に向けた具体的な事業内容についてお話しします。
引き続き、よろしくお願いいたします!