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「生死/循環」がテーマ 安藤圭汰さんインタビュー
ハロー、Art isの里見優衣です!
私はアートや芸術家さんとの出会いを求めて全国旅をしていますが福岡県にある「HafH Fukuoka THE LIFE」というホステルがお気に入りでよく泊まっています。
今回はそこで知り合った方の紹介で「おすすめの芸術家がいる」ということで、是非とも思いインタビューをさせていただきました!
■安藤圭汰氏
1992年神奈川県川崎市生まれ。現在「生死/循環」を主なテーマとして、絵画作品を制作しています。
2019年のインドネシア滞在をきっかけに、日本国外の宗教観/死生観と日本国内の仏教観を混ぜ合わせた主題の作品制作を多く行っております。
HP:keitaando.amebaownd
Twitter:@_keita_ando_
Instagram:@_keita_ando_
(アトリエの様子)
ーアートに興味を持ったきっかけを教えてください
死んでしまうのが怖くて、そのモヤモヤを拭うためにアートで表現活動を始めていました。
小学校3年生の時におばちゃんが亡くなり、燃やされ骨になった時に「死」というものを考えて対峙するようになりました。
人と話すより絵を描く方が好きで、その頃から虫の死骸とか色々な絵を描いていました。
ー最近作った代表作はありますか
インドネシアから帰った時に、仏教思想を取り入れた生命的なグロテスクの絵です。
これは、1ヶ月断食して悪霊に殺されかけたことで描けるようになった、転換的な作品です。
また、インドネシアは男性/女性、左手は汚い/右手はきれい など物事がはっきりとした文化だからこそ、あえて「極端でなく調和的」という意味の中庸をコンセプトにしました。
ー影響を受けたアーティストを教えてください
生き方に影響を受けたのは、アメデオ・モディリアーニというイタリアの印象派の芸術家です。
35歳で死ぬまで女性をモチーフに描いてきた人で、貧乏すぎるのに油絵を描き続けたこともすごい。
ーインスピレーションをどこから得ているか
インド神話の神猿ハヌマーンが燃えていたり、「死」のイメージだったり、自然的なものを見た時であったり。
道で虫が転がって死にかけていること、山が一個の生物だとしたらどこからかなど、そこから宗教観や価値観を感じることもあります。
ー制作活動の目的は
こういう絵をたくさん作っていきながら、超自然になれたらいいです。
超自然とは、タネ埋めたら葉っぱになって木になって、人工的な物を作りながら自然に見えるような、概念というか考え方が現れてきたものです。
ー制作活動をしていて楽しいとき
絵で繋がり、好きなアーティストさんの話をしたりコミュニケーションが生まれる時です。
大人数は得意ではないが、今は昔に比べると苦手じゃなくなりました。
ー制作活動をしていて辛いとき
偏見かもしれませんが、芸術の世界は縦社会と感じることがあります。
ー大事にしている価値観や人生観は
死んでしまうので怖いですが、やったことないことを色々経験したいです。
鳥葬文化を体験したり、世界中にお家を建てたり、知らない国のアーティストさんと仲良くなったりしたいです。
ーあなたにとってアートとは
非合理的なことで面白いことです。
好きな作家さんで、ゴミを拾って展覧会の時にきれいに並べることをしてい人がいるのですが、それって全然合理的じゃないですよね。
アートはどこかしら非合理的なことをしていて、そこが醍醐味です。