ストリートとポップとファインの導線 Teppeiさんにインタビューしてみた
どうもどうも、久しぶりです。Art isの里見優衣です!(体調を崩していました!)
私はアートや芸術家さんとの出会いを求めて全国旅をしていますが、「福岡でart pot99(@artpod99)っていうギャラリーが9/9(木)にオープンするから行かない?」と誘われました。
(9/9にオープンしたばかりのart pot99の様子)
そこの運営のTeppeiさん(@teppei9616)は画家としての活動もやっているらしく、これはインタビューのチャンスだと思い、話を聞かせていただくことになりました!
■Teppei氏
1998年生まれ。佐賀大学大学院芸術デザイン研究科在学。妖怪やグラフィティ、カートゥーンなどに興味を持ち、幼少期から絵を描く。大学に進学し、美術史を学ぶとともに興味関心を美術としての作品を制作している。
Twitter:@teppei9616
Instagram:@teppei9616
ー今どのような活動をしていますか?
今は大学院生です。
アートの活動としては、企業へのアートワーク提供や音楽レーベルの事務所の中のトイレに絵を描いたりと壁画の仕事を受けたりしています。
(音楽レーベルBOATの事務所一階のトイレ内にペイント)
ーアートに興味を持ったきっかけを教えてください!
物心つく前から絵を描くのが好きで、漫画のワンシーンを模写したりしていました。
ー中でもグラフィティに関心が強い理由は何ですか?
小学生の時に奈良京都三重の水木しげるゆかりの地に連れて行ってもらったこともあるのですが、妖怪を形づくるような不定形な線画が昔から好きで、それがたまたまグラフィティにも当てはまっていました。
直線的ではなくスピード感のあるグラフィティの線は魅力的で、現在は佐賀大学院でグラフィティや線の研究も行なっています。
ー最近作ったお気に入りの作品はありますか?
お気に入りの作品はありません、自分が追求しているものに対して作品としてまだ追いついていないと感じます。
私が追求しているのは「見れないものを見せること」で、現実世界では存在しないものを絵画という平面の作品の中で見せることをしたいです。
(可愛い女の子の絵)
ー影響を受けたアーティストや作品を教えてください!
バスキアは天才で、尊敬しています。
彼は美術の勉強をしていなく、基礎的な絵を描くにあたってデッサンとかを勉強していないのに、絵は魅力的な線と色使いでエネルギーがやばいです。
ーインスピレーションをどこから得ていますか?
美術手帖とか本を読んだり、昔からの漫画文化、海外のカートゥンから得ています。
ー制作活動をする上でこだわっていることは?
自分を取り巻く環境に接点の多い概念や言葉で作品を作るコンセプチュアルアートは個人的に好きではありませんが、ジャンルが違っても学ぶことはあるし否定するには知らなくてはいけないから関係ないものと思うものでも吸収するように意識してます。
ー制作活動をしていて楽しいときは?
描き出すまでが大変ですが、やはり絵を描くのが好きです。
ー制作活動をしていて辛いときは?
学びながら、考えることです。考えることをせずに作れるのは天才なので自分なり基盤作りを意識しています。
ー大事にしている価値観や人生観は?
情報も考え方も無限にあるわけですが、自分が何を信じて、何がかっこいい、素敵と思うかを大事にしています。
学校とか勉強とか組織社会の中で真面目にやってきて、人と一緒が当たり前の世の中ですが、美術には答えがない分、何が自分としてかっこいいか突き詰めないといい作品はできません。
みんなにウケようとしている作品は空っぽであり、美術を通して自分にとって良いことは何か、自分が自分であること。
ー今後の野望は?
美術をポップなものにすることです。美術は高尚と言っている人もいますが、まずは人に見てもらわなきゃいけないと思っています。
(art pod 99で10/7〜10/21までやっているTeppei氏の個展)
ーあなたにとってアートとは?
「恩」です。
アートを通して感情を動かして、お世話になった人達への恩返しがしたいと思います。