東京都写真美術館 松江泰治 マキエタCC行ってきました
所要時間:30分ほど(私は見るのがゆっくりな方です)
混雑:平日日中 じっくり鑑賞できました。
松江泰治の展示をみに行ってきました。
松江泰治は1963年東京都生まれの写真家です。
街などの風景を影をつけない順光で撮影することによって平面的に表現します。私が前に見た展示では、東京の街を空撮していて、隅から隅までピントが合っている写真でした。
個人的には、迫力があるのと同時に、客観性を感じました。
資料として撮影されているような。
今回の展示では、<CC>と<makieta>という2つのシリーズが展示されています。
<CC>はシティ・コードの意味です。撮影した都市コードが題名についています。
<makieta>は新作で、模型を撮影したシリーズです。ポーランド語で模型を意味する言葉とのこと。
松江のシリーズは他にもあるようです。墓地のシリーズは<LIM>、自然のシリーズは<gazetteer(ギャゼティア)>。
それらのシリーズは1つの作品で重なり合うこともあり、作家のインタビューでは自身の作品は全てつながりを持っていると言っています。
展示は、実際の都市を撮影したものと<makieta>=模型が混ぜて展示してありました。
一瞬、これは模型?とじっと見なくては分からないものもありました。松江は世界を旅をしながら写真を撮っています。模型もその土地で作成されたものを撮影しているそう。
模型の作者が違うので色々な模型があります。
紙のようなもので作られていたり、レンガのような素材で作られていたり。インタビューによると、模型の作品は撮影が難しい面があるようです。照明が思うようにいかなかったり、建物の数が少なかったり。確かに、いざ、私が撮りに行け、と言われたら、模型がある場所を探すのも難しいし、行ってみて条件に合わないこともありそうです・・。
気になった作品
一瞬本物かな?と思ったのですが模型でした。ノルマンディー米軍戦没者墓地です。無数に広がっているのではと思わせます。映画のプライベート・ライアンの冒頭を思い出しました・・。
ボリビアの都市ラパス。横が4m近い大作です。建物の色が統一されているので美しいです。
個人的な感想としては、地球にはいろんな場所がありますが、いろんな場所があるな〜と、改めて思いました。
どこまでもピントが合っているので、洗濯物が見えたり、人がいたり。都市に至っては、よく作ったな〜(こんな都市を)と思ってしまいました。時々、チャーミングな模型が出てきて、これは、模型なのか?実際の都市なのか?と考えながら観るユニークな展示でした。
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