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Art,walk to me. | アート鑑賞と多様性をめぐるとある市民たちのはなし。vol.3

ーーこの企画は、鹿児島市主催の講座「カルチャークリエイター講座」のプログラムの一環として企画・運営されています。

vol.3の筆者は「シマ」さんです。


30年前に聞いた「現代音楽」の話

 30数年前、現代音楽というものを初めて聴いた時、ものすごい衝撃を受けました。バンドブームに乗っかって音楽を始めた私にとって音楽とは楽器が演奏するもので、ボーカルが歌詞を歌って、イントロがあってA、Bメロ、サビがあって…そういうのが音楽だったんですね。

 ところが、聴いた音楽は「ピー、プー」と電子音が鳴ってるだけだったり、「あの」「ええと」「しかしですね」といった言葉だけが延々と続いたり、4分33秒間演奏者はなにも音をださなかったりと、これを音楽と言っていいのか、どう聴いたら良いのか、さっぱり良さが分からない音楽だったんです。でも、パーッと世界が広がったんです。ものすごい自由を手に入れたような感じがしたんですね。世の中にはいろんな人がいて、いろんな考えがあって、それを表現しようとする人がいて、その作品に心を動かされる人がいる。アートにはそんな共感の連鎖の力があると思うんです。

 今回のイベントのタイトルは「アートが歩いてやってくる」。アーティストの思いを身にまとったモデルがあなたに歩いてやってきます。きっと何かを感じてもらえると思います。11月19日、皆様のおこしをお待ちしています。


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