売れる売場を考える。

以前、ギャラリーモリタの森田さんからiichikoのパッケージデザインについてお話を聞いてから中身(商品そのもの)と外見(パッケージ、販促、CMなど)を分けて深く考えるようになりました。

実際に売場の中にいる人間(ばる)がPOP制作や販促も業務で行っており、全て意識して仕掛けているので、多少は説得力はあると思います。

今日の投稿は商品のPOPをいくつも作成して売場に置いて数字を確認してきて感じたことの共有です。

私が制作したPOPを設置した後の週を比較すると約1.5倍〜4倍(季節感があったり安いほど売れ幅が上がる)
に売れた数が増加しました。

これは、よく見る「新商品」や「バイヤーおすすめ」といった目につくイラストや写真じゃないPOPでも同じく上がっています。(当たり前だけど全ての商品に付ければ良い訳ではない)

イラストを使う場合、価格と商品名以外にも機能性や効果を同時に記載すると倍になる期待値が高いです。

私の場合は、商品を徹底的に調べ、おすすめの点に事実を入れます。
例えば文字だと、背中が洗いやすい。飲み口が滑らかで口当たりが良くなる。軽くて仕事やお出かけに最適! などです。

また、商品の使用シーンを想起させるのがコツです。
冷感グッズであれば、暖色を控える、寒色を使うといった部分から、暑さ対策に!といった文字や夏の電気代節約に!といった関連性があるものも効果大です。

写真の場合、人が映る場合は年齢層が制限、写真が男の場合は、女性が立ち寄る人数が減る。とも分かりました。

当たり前のように思われますが、パッケージやPOPの力が鍵になります。
できていないことが多いですが、商品が正面を向いていない、価格のPOPがないなど初歩的な部分が魅力をダウンさせることもあります。

もし、POPを制作したり、看板にチョークで宣伝したりする時があれば、売りたいもの&伝えたい事を上手に組み込んでいって欲しいです。
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同化現象

みかんのネットがなぜ赤いのか?
知ってる人も多いと思いますが、商品の良さを引き立たせるにはデザインの知識も必要不可欠です。
オクラのネットが緑なのもそうです。
最近見たイオンの食べ物も引き立っていました。

玉ねぎ
マスカット、巨峰

 同化現象の応用としては、商品の周りの什器やPOP、装飾、床、壁、温度、音楽、明るさに至るまで脇役の力をどこまで使いこなせるかも重要となります。

パレットをむき出しにせずに巻くことや、ダンボールで積まずにカゴに入れたり工夫をすること、フレッシュ感を出したい売り場ではクリンリネスの徹底と透明や水色といった什器や底板などを使うこと。
肌に触れた感じが気になる商品は見本を置くこと、使用感を書くことなどできることは無限にあります。
同期と話していたのは、竹の籠に置いてある野菜って良く見えるよね。歴史的な背景や竹と野菜の親和性など研究したくなるぐらい深い内容な気がします。

▼売場作りをする人はぜひ見てください✨

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親和性=親しみ結びつきやすい性質

について詳しく説明して行きます。

木原のこだわり食器と手作り料理

炊き込みご飯を引き立たせるにはお皿は陶磁器や陶器のお皿を使い、和食という点から脇役には和食の「味噌汁」、「ひじき」、「卵焼き」を用意しています。
更に、陶磁器や陶器、木製のお椀、木製の箸、木の机で全てが親和性を持つことで違和感を無くし全体もだし、メインの炊き込みご飯が良く見えます。

親和性の話とは違いますが、写真の撮り方としては、メインを真ん中に置くことで主人公感を出し、他の脇役を全て画面内に入れず見切れることでさり気なさや、品格も出ていると思います。

良いもの、良い写真、良い料理、良い本、良い売場など
良いと言われるものは必ず理由があり、意図された何かが潜んでいます。

良いなぁを再現できるようになればそれを自己流にしていけば何でも仕事になると思います。

この記事が何か役に立つと嬉しいです。

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