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1、課長の小言

課長からすれば、部長に提出した業務目標が頭をもたげ、若手に「おいおい それより、今はこっちだろ」とついつい口に出てしまいます。

結果、若手の発言は遠慮がちになり、更に不幸なことには課長自身が「最近の若手は自分の意見がないなぁ」と堂々巡り。

いやはやこれを潜り抜けた若手が昇進していくわけですが、チーム全体のパフォーマンスからすると、あまりよろしくありません。

2、ついつい理由を求めてしまう

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アートは正解も不正解もありません。何を言っても自由です。

ただこの"自由"というのは、しばしば会社員を戸惑わせます。

「どういう立場で答えれば良いの?」
「そのアーティストの情報がほしい。それを踏まえたい」
「アーティストはどんな人?」

組織においては、何をするにおいても理由を求められているのかもしれません。また何を提案するにでも、"エビデンス"を一通り揃えることを要求されます。

必要なことではありますが、新規事業ともなれば、客観情報に加えて自分の想いも大切。困難さを乗り越えるためには、やはり自分ごとにならないといけません。

3、対話型アート鑑賞の不思議さ

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対話型アート鑑賞は、若手が主役になります。

というのも"自由"に発言することに抵抗がありません。先輩社員が、アートをいろいろ分析しているうちに、どんどん発想が飛躍し、でも共感できる言葉が溢れ出します。

ジェンダーで括るのもはばかれますが、やはり女性の発想力が素晴らしい。男、特に僕くらいのミドルマネジメント層は、当たり前のコメントしか出てきません💦

そして、上司からは「いいこと言うね〜!」「やっぱり発想が柔らかいね!」など感嘆たる言葉。

先輩社員は「いや〜 なかなか発想が広がらなくて....」とちょっと控えめになり、上司は「普段からこんな感じで発言してくれるといいんだがな〜」と驚きと期待が生まれます。

こうして許せちゃう下克上が成立します。

4、答えがないのも、ひとつの答え

ビジネスにおいては、何が答えかやってみなければわかりません。

当然、答えの精度を上げていくのも大切ですが、たまには若手の溌剌とした言葉を許せる場をつくってみてはどうでしょう。

記事:フクフクプラス アートファシリテーター 磯村歩


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