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偶像崇拝とは?なぜ禁止されているかを解説

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偶像崇拝とは?

偶像とは人間や人形に似せた物
という意味があります。

とりわけ偶像崇拝の偶像となると
宗教的な意味合いを込めて作られた物
と定義されます。

つまり偶像崇拝とは
宗教的な意味合いを込めて作られた物
(像や絵画、首飾り、十字架など)
を崇拝する行為のことで、
否定的な意味で用いられることが多いです。

偶像崇拝はなぜ禁止されているのか?

偶像崇拝を禁止している宗教は
ユダヤ教やキリスト教、
イスラム教などがあります。

理由としては、
各宗教共に偶像崇拝の行為が
唯一神たる神に対する反抗
とみなされたからです。

ユダヤ教の預言者モーセに授けられた
十戒(10の決まり事)の第一戒は
わたしのほかに神があってはならない
第二戒は
偶像を作ってはならないであり、
偶像崇拝はこの戒に背くこととされました。


①主が唯一の神であること
②偶像を作ってはならない
③神の名をみだりに唱えてはならない
④安息日を守ること
⑤父母を敬うこと
⑥殺人をしてはいけない
⑦姦淫をしてはいけない
⑧盗んではいけない
⑨隣人について偽証してはいけない
⑩隣人の財産をむさぼってはいけない

神は存在するもののなかで
最も存在するもの(強い存在)であり、
不可視なものです。

その不可視なものを偶像として
可視化出来るようにすることは
背神行為とされました。

存在とはなにか

ここで少し哲学的な話をします。
さきほど神とは最も強い存在であり、
不可視なものであるといいました。

では存在とはなんでしょうか?

目の前にAさんがいます。
あなたはAさんのことが見えるし、
触ることも出来る。

ではスマホで撮った動画の
Aさんはどうでしょうか?

Aさんは見えますが
触れることなどは出来ません。

次に夢の中のAさんは?
夢の中なら見えますが、
夢から醒めれば見ることも出来なくなります。

このように存在には濃度があり、
存在するか否かの
二項対立的なことではないことがわかります。

それでは神はどうなのか。

神とは不可視ですが強い存在であり、
逆に言えば可視化できる神は偽物である
ともいえます。

預言者やモーセでさえ神は
見ていません。

つまり、
私達が普段存在していると
感じる感覚からは
最も遠いけれど存在するもの。

逆説的な存在を受け入れた先に
あるものが神なのかもしれません。

偶像崇拝は破壊活動にもなった

一神教のユダヤ教やキリスト教、
イスラム教は偶像崇拝を禁止しており、
偶像を崇拝する他の宗教を
危惧すべき存在とみなし、
破壊の対象とすることもありました。

8世紀初頭に勃発した
聖像破壊運動イコノクラスムはその一例です。

発端はそれまでキリスト教を
布教するために偶像イコンを
制作していたビザンティン帝国内の
キリスト教が、
偶像崇拝の禁止を徹底している
イスラム教に嘲笑されたこと
にありました。

この出来事は後に
聖像崇拝論争を起こし、
論争を終結させるために
726年に偶像禁止令が出されました。

禁止令が出されると
各地のイエスやマリアの像が
破壊される事態になりました。

偶像崇拝とキリスト教

キリスト教は母体とするユダヤ教が
偶像崇拝を禁止する立場をとっていました。

ですのでキリスト教も
基本的に偶像崇拝を禁止
しています。

しかし識字率の低かった時代に
聖書の内容を人々に伝えるには
偶像が必要であり、それがあったからこそ
キリスト教を多くの人に布教できたと
いえます。

現在では、

  • カトリック教
    ⇒偶像崇拝に肯定的

  • プロテスタント
    ⇒偶像崇拝に否定的

のような感じです。

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