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絵画の価値・値段の考え方

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こちらの記事は私が運営している
BLOG「絵.cocoro」の記事の内容を
転載したものです。

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絵画・アートにはよくわからないけれど、
値段がすごく高いものがありますよね。

知らない方からすれば
「なんであんなものにそんなお金を…」
と感じることも少なくありません。

そこでこの記事では
絵画の価値・値段の考え方
解説します。




絵画の価値・値段の考え方

まず絵画やアートの値段、価値を
考える際に絶対に押さえておいて欲しい
ポイントがあります。

それは、
絵画の値段=価値の高さではない
ということ。

10万円と100万円の絵画があったとして、
100万円の絵画の方が価値が
高いわけではない
ということです。

機能的価値

機能的価値とは簡単に言うと、
製品やサービスの機能・性能に対する
価値のことをいいます。


例えばここに
5万円のPCと10万円のPCが
あったとします。

この場合、PCの価値を決めているのは
機能の良し悪しですよね。

一般的には10万円のPCの方が
5万円のものより性能が良くて
機能も豊富です。

そしてその性能・機能に応じた
価値の高さが値段になって現れています


ところが絵画やアートの場合、
機能や性能で良し悪しを決める
ことは出来ません。

飾る、所有する以外に用途がないからです。

情緒的価値

ではなんで絵画によって
値段が変わるのかというと、
買い手によって価値が変わるからです。

つまりある絵が100万円で
購入されたならば、
その絵が購入者にとっては
100万円の価値があったから
というだけの話です。

実はこのような価値の考え方も、
普段私たちが体験しているものです。


例えばここに少年野球用のバットと
プロ仕様のバットがあります。

機能的価値でいえば
プロ仕様のバットの方が高いです。

ですが仮に、少年野球用のバットは
あのベーブルース選手が幼少期に
使ってたものと判明すればどうでしょうか?

野球ファンを中心にきっと
値段は跳ね上がりますよね?

しかし野球に全く興味のない人
からすればただのバットです。

「へー、すごいけど私は別に要らない」
となりますね。


この感覚が絵画・アートにも
起きていると思ってください。

値段が桁違いなのと、アートという
機能的価値が全くないものだから
わからなくなっているだけで、
考え方は似ています。

ちなみにこのような価値の考え方を
感性価値、もしくは情緒的価値
言ったりします。

あなただけの価値

ここまでが
絵画の値段=価値の高さではない
解説になります。

ですのでもし美術館などで
超高価な作品を目にして、
「これのどこがいいのかわからない…」
と思っても安心してください。

そして、
「だからアートってわからないんだよ」
と投げやりにならないで下さい。

理解できなくて大丈夫です。
アートの価値は人それぞれですから。


最後に個人的な
アートの価値観の話をします。
(私が美術館などで考えることです)

もし、あなたに小さな子供がいて
子供があなたのために初めて頑張って
描いてくれた似顔絵があったとします。

当然その絵は全然上手くありません。

でも、なかなかに感動できますよね。
上手い下手とかじゃなくて、
あなたにとってはもの凄い価値が
あるものです。

一方、他人の子供が
その子の親のために頑張って描いた
似顔絵もあったとします。

この作品もその子の親には感動的ですが、
あなたにとってはそうでもありません。

ですのであなた目線では
特に高い価値を感じないものです。

しかしそんな作品も、
あなた以外の誰かを感動させた
ことには変わりありません。

私はこのようなものを、
興味はないけど尊重する作品
と捉えます。


アートには専門家的には
価値の高いものとそうでないもの
があります。

社会的には価値が高い作品も
多くあります。

しかしそれと鑑賞者が抱く価値は
全くの別物です。

あなたにとってはどうなのか。

あなたにとってはどのくらいの
価値があるのか。

この感覚がアート鑑賞を
面白くしてくれます。

私の例を使えば…

  1. 好きだと感じた作品
    →あなたにとっては価値の高い作品
    →大事にしたいもの

  2. あまり興味のない作品
    →あなたにとっては価値が高くないもの
    →誰かにとっては価値の高いもの
    →興味はないけど尊重する

こんな感じになります。

絵画・アートの価値を考える
参考になれば嬉しいです。

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