小学生
給食後の 自由時間。
何をするかは 二択である。
1、体育館で 活発組のみんなと鬼ごっこ
2、教室で 文化系の友人と自由帳に絵を描く
当然 2の方が好きだったけれど、
「体育館に行こう!」と誘われて
毎回 断るのは申し訳ないので
定期的に1を選択していた。
小学生にして "人付き合い" というものを
意識していた というわけだ。
しかし 放課後に"人付き合い" は無い。
もちろん 友達と遊ぶ日もあるが、
一人のときは ただひたすら絵を描いた。
当時は 愛犬や家族の絵を描いたな。
あるとき、母が小学校の向かえにある
絵画教室に 通うことを提案してくれた。
断る理由はない。
今にも潰れてしまいそうな小屋で
同い年から年下の子どもたちが たくさんいる。
走り回っている子もいれば
真剣に絵を描いてる子もいるし
お菓子を 食べてる子もいる。
なんて自由な絵画教室なんだ.. と思った。
ちなみに 今現在は新しくなり、
KUMON になっています。
まぁ 絵画教室は楽しかったけれど、
そこのおばちゃん先生は
その日描きたいものを描かせ、
アドバイスも特にしないという
徹底した見守り主義(悪く言えば放置)だったので
親にお金を払わせてまで 通わせてもらう価値が
あったかどうかは ちょっと微妙なところだ。
ただ、これだけは感謝している。
わたしに 油絵を描くことを提案してくれたのは おばちゃん先生だった。
相変わらず アドバイスはなかったけれど、
小学生にして油絵というものの存在を知れたのは 確実に おばちゃん先生のお陰である。
そこから わたしは油絵にハマっていった。
絵画教室に通っているのに 独学で油絵を学ぶ
という 今思えば 不思議な状態だったが...
【中学生に続く】
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