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大腸がん日記 147日目

この日の朝の体調。手のしびれは弱いが続いている。手袋とカイロが必要。悪心はほぼ無い。体を動かすと1分くらいでだるさが出てくる。ちょっとめまいも。そしてピーピー。

念のため、いつもの朝食後に出勤準備をしていたけど、やっぱりトイレに籠城してしまい、午後からの出勤とする旨を職場に一報した。食欲はあるしお腹も空いているからツラいけど、お昼は抜いて出勤した。

たまった仕事を片付けていたらもう夕方。滞っているものがなくなるまでは片付けないと、と残業になってしまった。
仕事中、のど飴を食べてポカリを飲んだけど、これはお腹に影響しないらしい。

夕食はやはり塩気のあるものが食べたくて、でも残業で疲れていたから手軽に済ませた。梅干しご飯と濃い目に溶いたインスタントのコーンスープ。カニカマとキャベツのコールスローにはマヨと塩コショウに黒酢もたっぷりかけた。
しょっぱくて、すっぱくて、味が濃くて、美味しうございました。
からの、トイレに籠城。もう定番。「と」で予測変換できるレベル。

残業中、先に帰る同僚からの視線を感じた。
まだ残っている他の社員もなんだかよそよそしいというか……
3日も続けて休んで、今日も午前は休んでいて、それなのに残業してるなんて、ズル休みしてたと思われてるのかなぁ、なんてちょっと気になったりした。

ようやく仕事が一段落して帰り支度をしていると、同僚数人から最近ちょっとツラそうだからお見舞いをって、ちょっとリッチそうなシャンプーをいただいた。1本でシャンプーと地肌マッサージとトリートメントができるもので、1回のすすぎで済むから疲れているときにも使いやすいよって。

少しでも気にかけていてくれる気持ちがとてもうれしかった。

そして、先に帰った同僚からも頼まれていて、と渡されたのが地域の一之宮の病気平癒御守。
もうね、泣きました。袋を持っただけで、涙がボロボロこぼれました。

実はその彼もサバイバーで、私より若いけどサバイブでは先輩。
同じ部署で働く前の話だから詳しくはわからないけど、手術ができないがんで、1年の半分以上休職して抗がん剤や放射線の入院治療をされていたそう。まだAYA世代で、小さいお子さんもいて、私なんかよりずっと大変な思いをされてきただろうし、今でも不安を抱えながら過ごしているだろう。

その彼がわざわざ遠くの一之宮まで行っていただいてきてくれたお守り。
こんなに勇気付けられるプレゼントは生涯で初めていただいた。

私は自分のことに翻弄されて気付かなかったけど、気にかけてくれる人が身近にこんなにいる。

私は幸せだ。

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