大腸がん日記 312日目
最近、クーラーがキツくて手袋の出番が増えている。
抗がん剤の副作用なのかな。すんなり回復してはくれないみたいだ。
しびれ方も以前は指全体がビリビリする感じだったが、今は指先だけがピリピリチクチクするように変わってきた。
寒い季節になるとまた変わるのかも?
昨日の人間ドックでは胃カメラも受けた。
胃カメラは口からと鼻から、どちらかを選べるようになっていた。カメラは経鼻の方が細くて負担が軽そうだけど、私、鼻は苦手で。
鼻炎などで耳鼻科にかかるとき、針金みたいな細い器具で薬を鼻に入れたりする、アレでも痛くて涙がボロボロでてしまう。
鼻から細く入れたとて、結局喉も通るわけだし、それなら経口の方が楽なんじゃない?と言うのが私の感覚。
昨年、大腸がん発覚前の胃カメラは選択肢がなく口からだったけどそれほど辛くなかったから、今年も経口にした。
検査前、準備をしているときに看護師さんから「鼻じゃなくていいの?」って確認された。しかもタイミングを変えて2人の看護師さんから。
やっぱり経鼻の方が楽でよく選ばれるみたい。
さあ検査を始めましょうとなったときも、先生から同様に聞かれた。
昨年、別のクリニックで鎮痛剤なしに経口で受けたことを伝えると、「じゃ、大丈夫だね」ってようやく検査が始まった。
始まる前、カメラが体に入っているのは長くて10分程度だと先生から言われたけど、体感は5分もかかってないくらいだったように思う。
カメラが終わって身支度を整えるとすぐに先生から結果の説明。
胃の入り口に小さなポリープがあるが、これは健康な胃にできるもので心配は不要。それ以外にも問題なし。ピロリ菌の感染もなくてとってもキレイな胃ですって!
検査が終わってみると、不覚にも緊張していたことに気づいた。
結果を聞いて安心して、体に入っていた力がふっと抜けたような安堵感。
実はカメラをしてくださった先生は、昨年に胃がんで亡くなった叔父を診ていただいていた。がん告知当初は余命半年だったが、闘病は2年半に及んだ。
おじさん、見守ってくれてたよね。ありがとう。