(仮)大腸がんかもしれない日記 3日目
入院はしているけど、告知はされたけど、元気。だから早く家に帰りたい。必要なことはとっとと済ませて、一日も早く退院できるように先生と話すのが今日のノルマ。
チャンスは回診前
朝、看護師さんがバイタルチェックをしてくれた後、担当の先生がベッドサイトに来てくれた。昨日まとめたを話して、一刻も早く退院したい、全然元気で問題ないことを伝えた結果、
1.腸がつまらないように下剤の服用を開始
2.造影CTをして、結果次第ではおしりの管をはずす
が決定。今日も退院はできないらしいが、前進はしている。よかった。
まず~いお薬
薬剤師さんがお薬の説明に来てくれた。モビコールという下剤を1日1回飲むことになったが、これが塩水味でまず~い。
残念なことに、退院後も服用は続けるんだと。まず~い。
昼食からは五分粥になり、さらに量が増えた。匂いだけで気持ち悪くなる。これは私の体調ではなく点滴のせい。食べきれなくてお粥は残してしまった。ごめんなさい。
そしてこの後、このお粥にさらに苦しめられることになった……
検査とお話
夜に近くなって、ようやく造影CTに呼ばれた。先生たちは朝から一日中、手術をしていて、その後に入院患者の検査。大変なお仕事だよね。わがまま言って申し訳なく思う(が、それより早く退院したい)。
ベッドからずり落ちそうになりながら検査を終えて、おしりの管は無事に取ってもらうことができた。
ここでようやく、腫瘍について先生と話ができた。
3日前に救外を受診した際、腫瘍の一部を生検に出していて、結果はまだ出ていないものの、見た目ではほぼ間違いなく大腸がんだと。
このまま問題がなければ翌々日に退院して、その翌週の外来で生検の結果を聞いて、今後の治療方針を相談することになった。
ひとまず退院の日が決まったことにほっとする。
すべてスッキリ!とはならず…
病棟に戻るとすぐに夕食。まったくお腹は空いてないし、匂いで気持ち悪いのはお昼と同じ。でもちゃんと食べなきゃ退院できない。がんばっておかずは食べたけど、やっぱりお粥は無理。残してごめんなさい。
そして、衝撃の事実が発覚。
今の私みたいに食事が取れていると、本来なら点滴は終了となるはず。消灯してから点滴を替えに来た看護師さんが確認してくれたところ、主食のお粥を半分以上食べてないと点滴が継続されるらしい。
早く教えてほしかった……
明日から、おかずは残してもお粥はもりもり食べようと誓ったのであった。
この前夜、看護師さんが来てくれたことにも気付かないくらい久しぶりに爆睡した。なのにこの夜は全然眠れなかった。
食べるばかりで動いてないし、疲れてないから眠れないのも当然といえば当然。改めて、自分がほぼ間違いなく大腸がんなんだっていうのがね。信じられないけど本当の話。
いや、まだ生検の結果は出てないから。まだ「かもしれない」だから。