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子ども達が自分らしく生きる未来をつくる

自分が何者なのかわからなくなって呆然と立ちつくす

数年前、ある人との会話で
「大学卒業後にどうしたいのか、を考えたときに、どうしていいかわからずに立ち尽くす若者が少なくない。結構いい大学に行っている青年が相談に来た。」
という話を聞いて、私の中にもやもやと生まれるものがありました。
ある保育園のお昼寝の時間、早めに起きた男の子に向かって女の子が言いました。
「起きる時間は大人が決めるんだよ」
私にとっては衝撃的でした。え?え?え?そういうことは自分の体内時計の問題だから、他人が決めることじゃないよね?そいえば集団生活をしている子どもたちは、大人が「お茶を飲むよ」って言うと飲む、「集まって」って言われると集まる、大人の言われるままにトイレ行って、外遊び行って、散歩行って・・・そんな毎日を過ごしいるのかもしれない。
子ども達はもしかして、大事なことは全部大人が決める、と思ってない?
そして大事なことはいかに大人の指示通りにできるか。いかに上手くそれができるか。ということ。って思っていないだろうか?
そういう中で育ったら、自分の中に湧き上がる思いは「ダメダメ」と蓋をして、いつも頭の中では誰か(親、先生、世間など)の判断基準に照らし合わせて「これは間違っていないか」を検証するようになってしまいませんか。私にも心当たりがあります。
そうやって生きてきて、社会に出るから、さあ、あなたは何がしたいの?と言われても、
自分が何が好きで、何がしたくて、何がうれしくて…つまり自分が何者なのかわからなくなって呆然と立ちつくすのはあたりまえだよね。
しかも過度に、自分の中から湧き上がるものに蓋をし続けていたら、いつしかそれは圧力を持ち爆発し他人や自分を傷つける。歪んで精神が壊れる。などの形となって現れるのではないでしょうか。そんなニュースを耳にするたびに心が痛んでいました。

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アートにできること。アートだからできること

誰かがそんなことにならないために私にできることがあるのではないか。
アートにできること。アートだからできること、がきっとある。
アート美術造形の場に生まれるのは、名前のない微妙な色、ナニモノでもない形、様々な感触、におい、光、影、自然現象、等々。正解はなく、想像力が広がり、そしてそれを生み出すのは自分。
自分の中から湧いてくるものを信頼し、やってみる。探求する。発見する。達成感をあじわう。自分にOKを出す。だから他者のそれもOKと思える。
痕跡はその人そのものの表現となり、〇でも✖でもない。
自分が何が好きで、何に心を動かし、何を心地よいと感じるかを知っていく。それを軸にして無心で遊ぶ。自分を知っていく時間。
その時間は、自分を信頼し、自分で決めて、自分の人生を自分で創っていく力の源を太くしているのではないか。って思うのです。アートで遊ぶ時の子どもたちの真剣なまなざし、達成感と満足感にあふれた笑顔がそれを物語っています。

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お母さんが、自分らしく生きていくのを見守ってくれる。それ以上の心強い応援はない!

でも、私がアートを通して子ども達にかかわれる時間は、彼らの人生のほんの少し。まばたきくらいの時間。ならば、いつも、そしてこれからもずっと子どもたちの傍にいるお母さん達に、子どもと一緒にアートで起きることを体験してもらおう。きっとその子らしさ、自分らしさが見えてくるはず。
お母さんが、自分らしく生きていくのを見守ってくれる。それ以上の心強い応援はないはず!
そんな思いから、自分の今までの経験、思い、技術、知識を総動員してこのワークショップを立ち上げました。
「親子で感覚アートあそび&子育てを楽しくするヒントを見つけるワークショップ」
まずは子どもと一緒にアートで遊んでみる。大人も一緒に体験してみる。そしてその体験をもとに参加者同士でシェアしながら対話することを柱としています。

今の世の中の状況を考えて、オンラインでプレ講座を企画しています。
リアルな場で起きることにはかなわないけれど、オンラインでの良さもあります。
なんといっても遠方の方が参加できること。それと、子どもの日常を分断することなく遊びと表現を体験でき、日常に取り入れやすくなります。イベントなどの特別なこと、ではなく日常とつながれるということです。
「オンライン版プレ講座 親子で感覚アートあそび&子育てを楽しくするヒントを見つけるワークショップ」
を準備しています。お楽しみに!

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