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写真を撮ることの魅力

写真を撮ることの良さは、普段は気にも留めずに流れていく日常の一瞬を捉えられることだ。意識して「見る」ことをしなければ、その風景はただ通り過ぎ、記憶の奥へと消えてしまう。

でも、「写真に収めよう」という視点を持つだけで、流れていく日々のなかに潜む美しい瞬間に気づくことができる。そして、それを写真として残すことで、自分がそのとき感じた感情や感覚を表現することもできるのだ。

例えば、この写真はお米を米びつに入れているときのもの。ただの何気ない光景なのに、ふと「美しい」と感じた。小さな粒が山をつくる様子を、私はどうやら好きらしい。そう思ったとき、10年以上前に訪れた京都・上賀茂神社の「砂の山」を思い出した。あのときも、まるで神聖なオブジェのような美しさに心を奪われたのを覚えている。

真空パックのビニールから米櫃に移され、米が呼吸しているようだ

過去の記憶と、今目の前にある風景がふとつながる瞬間。写真を撮ることで、自分の感性の奥にある「好き」や「美しい」と感じるポイントを発見できるのかもしれない。それに気づけただけでも、なんだか嬉しい。

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