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やりたいことを声に出すと、仲間が助けてくれることもある
不言実行、まるで中田。
なんてラップの歌詞があったのをぼんやりと覚えている。不言実行と有言実行、両方ある。後者は仲間が助けてくれるという話し。
不言実行と有言実行——どちらにも価値がある。ただ、有言実行には「仲間の力を借りられる」という大きな利点がある。
私自身、有言実行によって仲間に助けてもらった経験が二つある。
ひとつは英語について。私は薄く長く英語を学んできた。毎日続けるわけではなく、力を入れる時期もあれば、パタリと止まることもあった。40代を過ぎてからの英語学習は決して簡単ではない。
それでも「いつか英語を使って海外の仕事をしたい」と、ある朝、会社の場で伝えた。すると、仲間が海外メンバー向けのコーチング機会を用意してくれた。そして、セブから来日した30数名のエンジニア向けにチームビルディングのワークショップを行うことができた。
ひとつの夢は叶ったが、英語の実力としてはまだまだこれから。事前準備はしたものの、さらなる鍛錬が必要だと痛感した。
もうひとつのエピソードはカメラについて。先輩の勧めでカメラを趣味にすることになり、家に眠っていた十数年前のデジカメを引っ張り出し、日常の風景を撮って楽しんでいた。そのカメラを持って飲み会で仲間に話をしたところ、「使っていないカメラがあるよ」と、ニコンの一眼レフカメラD90を譲ってくれた。ちょうど一眼レフが欲しいと思っていたタイミングだったので、驚きと感謝の気持ちでいっぱいだった。
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この二つの経験から学んだこと——それは、「やりたいことは言葉にしてみること」だ。
自分の中だけに秘めていても、誰にも伝わらない。それでもいい。なぜなら自分で向き合うことだから。しかし、言葉にすれば、応援したいと思ってくれる仲間が現れることがある。これは不言実行では得られない、有言実行だからこそのありがたい恩恵だ。
もちろん、不言実行を選ぶのも自由だ。ただ、もし仲間がいるなら、自分のやりたいことを言葉にしてみるといい。もしかしたら、それにつながる手助けを誰かがしてくれるかもしれない。