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天秤にかけたとき、の話。

今日はちょっと普段らしく、というか。

つらつら書いてみようと思う。




1.留学に行きたい


前回、交換留学生として1年間過ごしていた時から、

「またここに戻ってきたいな」

となんとなく思っていた。

留学中に「韓国語講師になりたい」っていう夢を見つけたんやけど、講師になるには今の実力じゃ足りひんから、なるなら大学院か養成課程でちゃんと勉強してから講師になるべきって考えてたから。

それがまさかの講師として採用されて。

「あれ?大学院に行かんくてもある程度できたら講師ってできちゃうんや」って正直思った。

当時コロナ真っ只中。

外に出ることすら悪やったあの頃。

留学なんてそれどころじゃなかった。

やからこそ、留学に行きたい思いはどんどん大きくなった。

講師として、いろんなタイプの生徒さんをたくさん担当して、個人レッスンもペアレッスンもグループレッスンも担当して。

もっとうまく教えたい、もっと上達させる方法はなんやろう。

自分なりに試行錯誤して、できる範囲でオリジナルの授業を作っていった。

だんだんコロナが明けてきた頃。

海外旅行も規制緩和されてきて、少しずつコロナ前の生活が戻ってきて、

今ならもう行けるんちゃう?留学。


・・・ということは、そろそろ日本を離れる準備をしなあかんのか。

日本を離れるのは2年ないし4年、もしくはそれ以上の可能性もある。

・・・どうしよう。



2.天秤にかける


まず、留学に行くという事は、親と離れるという事。

実家暮らしやから親とずっと暮らしてきた。

とある事情で、実家を離れて暮らすことに大きな抵抗があった。

そして、親はもう若くない。(若いほうやけど)

今から50年生きるか確証がない。

この数年で何か起こるかもしれない。

海外にいれば、日本に居る時よりもすぐに駆け付ける事は難しい。

そう思うと決断できひんかった。


次に推し活。

これは親ほどではないけど、わたしはロックバンドが好きで、

結構全国各地、行けるところ・日程なら惜しげなく足を運んだ。

ロックバンドを推しと言うことに抵抗ある人もいると思うけど、

自分にとっては紛れもなく「推し」なので推しと呼んでいる。

バンドは、音楽フェスと自分のライブ、そして別バンドに呼ばれて対バン形式でするライブが結構な頻度である。

フェスには推しバンドだけでなく、その次に好きなバンドや、まだ知らないバンドが出る。そこで新しい出会いがあったりもするわけで。

日本にいれば、関西に住んでるのもあって割とどこにでも行ける。

今週末は東京、来週末は山口、来月名古屋、みたいなのを普通にしてた。

韓国に来るとそういうわけにもいかない。

たまたま一時帰国のタイミングとライブが被れば行けるけども。

バンドだって、いつまでも活動してくれるとは限らない。

これも悩んだ。


韓国の大学院に行けば、専門知識得られるし、資格が取れるし、学位がもらえるし、語学力も上がる。

資格が取れれば、韓国で講師として働ける。

学位がもらえれば、日本での活動域が広がる。

経験積んで、それを活かして日本人に教えられるし、講師になりたい人向けの講座もいつかできるかもしれへん。


その代わり、日本での数年間が空白になる。

親に会えない。親戚に会えない。推しに会えない。友達に会えない。

明日何か起きてしまうかもしれへんのに。

それなら通信とか、日本で韓国語教育専門の大学院に行くほうがいいんちゃう?って思った。

それなら実家から通えるし、日本に住めるし、単位ももらえるし。

韓国語教室かなんかで働きながら勉強できるやろし。



3.「何かを失った時は、何かを得た時」


ライブで推しが言っていた言葉。

彼はコロナ渦での話をしてたけど。

それが自分に突き刺さった。

失う事を恐れるやつは、新しいものを得られない。
何かを失ったやつはその分強くなるし、人生の大きな一歩になる。
前だけを向いて、踏ん張って、今この瞬間を生きていく。 (意訳)

THE ORAL CIGARETTES、山中拓也

この一言で固まった。挑戦しよう、と。

日本での数年間、親をはじめとする自分の大切な人たちとの時間は失われてしまうけど、その分韓国での数年間は、今後の自分の人生の糧になる。

いや、糧にしてやる。

この道が正しかったって思えるように。

この選択は間違ってなかったって思えるように。

自分の努力次第でいくらでも変化できる。



そんな思いでここに立ってる。


正直きついと思うこともある。

10月の地獄スケジュールマジで過酷すぎたし。

毎日毎日昼から課題始めても終わるの夜中4時。

やってもやっても終わらんし。

んで辛いの食べれへんし、ストレスですぐ体調壊すし。

韓国のアイドルや俳優もほぼわからんてか興味ないし。
(持たなあかんねんけどなぁ)

海外の長期滞在向いてないのはもう痛いほどわかってる。
(短期の旅行でも大概体調崩すし体重激減する)


それでも韓国に来たのは、やっぱ韓国語教育についてもっと深く知りたいから。

それを活かして、生きていきたいから。

韓国語が好きやから。

これに限る。



しんどい事、これから先もたくさんあるやろうし、
きっとその時体調も壊すでしょう。

でも、自分が今歩いてる道は過去の自分が憧れていた姿っていうことを忘れず、いつまでも謙虚に、天狗にならす、精進していきます。


というわけで、今回は留学と様々な事を天秤にかけた結果、今韓国にいます、というお話でした。


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