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やさしいいでんし

母の実家である祖父母の家にいく道中にある、父方の祖母の実家。


小さい頃、わたしたちもよく連れられて行った
目の前の田んぼでザリガニとったり、とうもろこし収穫したり、巨大冷凍庫からアイスもらって食べたり。
私たちでさえ、思い出すたび懐かしく温かい気持ちになるんだから、
父や叔父はもっともっとたくさんの思い出でいっぱいの場所。

祖母が亡くなったことを、当時一時的に施設にいた祖父(結局おばあちゃんが死んじゃったから、祖父はずっと施設。涙)に知らせるという罰ゲームみたいに辛い任務を任されたため、叔父と、わたしと妹と弟で祖父のいる施設に向かった。

叔父は、そのとき、祖母の実家のあたりを通ったとき懐かしくて泣きそうだったって。




火葬にいくとき、霊柩車には私の両親、そのうしろを私たち家族・親戚を乗せたバスが着いて行ったんだけどね、祖母の実家の前を経由したの。
偶然?にしてはちょっと遠回りだな。と思ったら、父と母が「この道を通って火葬場にいくなら、ここを曲がると祖母の実家だから通ってもらえないか」って頼んだんだって

それから、その道を通るたび思い出す。

やさしい心の息子とお嫁をもってよかったね。と思って、ほっこりする。
身近な家族が亡くなることを4度経験して、絶望の中にも希望を見出すことを覚えた。

いい加減な父のこと、あまり尊敬できないけど、根が優しいのはとてもわかる。(母もよく言ってる)結局めっっっっちゃ優しい人。

我が家は本当に、なんて喧嘩の多い家だ(笑)と思うほど、父はおばあちゃんとよく喧嘩していたし、そんななか突然死んでしまって、やるせない気持ち、後悔も多かったろう。
でも、そうやって最後に実家の前を通るやさしさがあるじゃん。きっとおばあちゃんに伝わってるよ。と


やさしい遺伝子が受け継がれている、父にも私にも☺️
それをみて、死んだみんなやご先祖様が喜んでたらうれしい。



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