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アップルタルトとカヌレに、人生を想う。
本日のお写真は、
Dominique Doucetさんのアップルタルト ノルマンディ20㎝のドアップ。
素朴で美味しそうでしょ?
久しぶりのアップルタルトと、初めましてのカヌレ
以前食べたタルトに味を占めて、今回はカヌレも追加して2度目の購入。
甘さ程よい林檎たっぷりのタルトを6等分にして、3日間で完食。
その後、6個入りの生チョコカヌレも3日かけて。
合計6日間、本場フランス菓子を堪能しました😋。
ドミニクさんは、パン・お菓子職人。
かのロブションさんに師事され、正統なフランス料理も習得された。
TVチャンピオンでも、2連覇を誇る。
そんな事実、完食後に知りました😅。
ハイソな世界には、疎いもんで。
何にも知らない状態で「美味しい」と思ったのなら、
それが一番でないかい?
「職人」と自負するくらいだから、相当のこだわりがある人なんだろうな。
リンク先のF1レーサーとのツーショットは、鈴鹿ならでは。
カヌレは、モンドセレクション最高金賞受賞だそうだ。
モンドセレクションって、
日本では知名度が高いけど、世界的には「何ソレ?」状態の
ベルギーの民間会社のお墨付き。
多分、フランス人のドミニクさんご本人が取得を望まれたのでは無かろう。日本の商業主義に巻き込まれた臭いが、プンプンするぞ。
「美味しいんだから、そんな認証は いまさら不要でしょ」は、素人考え?
詳しく検索してみたら、なるほど、カヌレが代名詞のお店なのか。
カルディさんのカヌレも手掛けておられ、
全国展開のための認証取得か、納得。
日本全土に広がるカヌレ供給の大動脈に、日々カヌレを送り出す心臓。
それが鈴鹿にあるわけだ。
カヌレ愛好家の悲鳴
そんな心臓役の工場が、3年前に火災で全焼していたとは。
建物も機材も、すべてお釈迦。
こだわって作り上げた銅製のカヌレ型も殆どが、熱で変形してしまった。
炎って、上へ上へと登っていく。
火元から、カーテンなどの燃えやすいものへ、次に天井、終には屋根へと、
どんどん燃え伝い広がっていく。
そんなわけで、1階の床上に置いてあるモノって、
全焼の場合でも案外、焼け残ったりする。
勿論、熱や放水でダメージは受けるけど。
火事場泥棒は、そういう焼け残り品を漁るわけだ。
カヌレ型の保管位置は、高くは無かったろう。
写真に写った銅製のカヌレ型は熱で白変&変形しており、
火勢の激しさが伺える。
消火に4時間を要したというし、きっと、炎は何もかも舐め尽くしたのだ。
復活のクラウドファンディングが立ち上げられ、
レース関係者やカヌレファンが協力し、目標額の1.5倍を達成。
従業員さん、取引先さん、なによりカヌレ愛好家のために、
極めて迅速に再建されたご様子。
銅製のカヌレ型が1万5千個って、すごい数。
一日に何度も使い回すだろうから、日産で何万個ものカヌレが出来上がる。
チョコとか、キャラメルとか、想像しただけで甘い匂いが漂ってきちゃう。
しかし、どういうダメージの与え方をしたら、銅が白変するのだろう?
謎だ。
カヌレ1個にも魂が宿る
昨年食べたアップルタルトが美味しかったので、催事場で再度購入した。
なんとなくついでに、カヌレも買ってみた。
そんな気軽な経緯で手の平にちょこんと乗って、
甘くモチモチと私の口を満たしてくれたカヌレ。
そんなカヌレ1つにも、
試行錯誤の開発と、涙ナミダの挫折と、温かい支援の物語とが
あったのだな。
カヌレの風味は、復活後には一層豊かになったに違いない。
小さなカヌレ1つといえど、侮ってはいけないな。
それでは、お読みいただき、どうもありがとうございました。以上
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