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女子チームの来シーズン

昨年勝ち星のなかった女子チーム。
来季に向けてどう強化するのか?という課題は内外で当然にあります。これはクラブを事業でやっているからには宿命。

シーズン終了後、直ちに選手たち、監督たちチームスタッフ、フロントスタッフで協議して強化に向けた計画を建てました。

まだ確定したものは少ないですが、かなりの速度感で突破できたと思っています。
今日はスポンサー企業へ田中TDと訪問し、進捗を報告し追加支援のお願いに行ってきました。

好感を持ってもらったのは、僕たちの計画が安易な選手補強案ではなかった点。
ここは僕が1番こだわったところでもある。

私は今のウチの選手たちには勝つ力があると思ってます。これは感情とかだけじゃなく本当に勝てる子たちがいてくれてる。
問題は力を出させてやれる環境が不十分な点。あらゆる面で。

なので、まずここがチーム補強の一丁目一番地。
今のメンバーの能力を引き出せる環境を整える。このチームが勝てるチームであると証明する。

今日伺ったスポンサー様は私の考えに100%の賛同をいただけました。

今動いてる全ての事が現実になれば、必ず強くなれるはず。
来年は悔し涙じゃなくて、嬉し涙を流して欲しい。


って仰々しく書いてても上のカテゴリみたら、めっちゃ小さいことなんかもしれんけど、それでも僕らは僕らのできる範囲で真剣にやってく。
ヴィアティンイズムは"勝ちだけ"を"価値"にはしない。でも勝つことで会場に生まれる笑顔には何物にも代え難い大きな価値がある。
こんな笑顔を見てる時は、そりゃあこっちもめちゃくちゃ嬉しいから。

限られた予算の中で、どこに、いつ、どれだけ投下するか。
これは僕の権限で行い、僕が責任を取らなければならないところ。その意味では昨年チームのトップを辞任しなければならないのが本来のところ。
色んな方の信任を得て次のシーズンも任される以上、是が非にも結果を出させてやりたい。

引退していったある選手が、最後に会った時にこう言った。
「最終戦のあとのミーティングで椎葉さんは私たちに頭を下げて、勝たせてやれなくて申し訳ない。と言ってくれたけど、私たちはこのチームを作ってくれた事を感謝しています。ヴィアティンが女子を作ってくれたからバレーを続ける事ができました。私たちこそ、勝って三重に恩返しがしたかった。」
地元三重の選手で、地元のバレーを盛り上げるためにヴィアティンのエンブレムを背負ってくれた。聞いた時、胸が張り裂けそうになった。マジで1年巻き戻してくれ。もう一度この子のバレーボール人生最後のシーズンをやり直させてくれ!って死ぬほど思った。

今年も一緒に戦ってくれる選手は会議のあとに、
「引退をしようかと考えたりもしましたが、今日の時間を忘れずに自分たちが何の為にバレーボールをしているのか?バレーボールを通じてどう成長するのか?前向きに考えながら、もう一度チームのビジョンを常に思い描き頑張ります。結果として恩返しができるように、全員がバレーボールが大好きでいられるように頑張ります!」と言ってくれた。

でもね。これは本当に違うんです。
恩返しなんて考えなくていい。ヴィアティンが無ければ選手もプレーできないけれど、選手たちがいなけりゃチームなんてただの箱。
エンブレム背負ってくれる選手に感謝こそすれ、恩を返せなんて、もっと言うと恩なんて何も与えてない。

一緒に戦うのは当然だから、負けりゃ僕らも悔しいし、勝てば同じくらい嬉しい。むしろ選手たちより喜ぶ時だってある。

だってチームやから。

だからさ、来シーズンも一緒に頑張ろう。
監督も、TDも、必死で動いてるから。
引退していった子たちの想いも背負ってさ。僕らには心強い応援してくれる人たちもおるんやから。ファンの為に、地域の為に来シーズンもみんなで一緒に闘おうな!

長く綴ってきましたが、これだけ色んな思いがあっても当の僕がバレーボールだけに専念できないのが今の現実。次の世代は全時間をこのチームに注ぎ込めれる人間がリーダーになる時代を作らないといけない。今日だって午前はスポンサー様へ説明に行ってそこからすぐに本業に戻って大阪に走って打ち合わせ遅刻してって、そんな状況の僕と、全力でチームと向き合える人間とでは全く量も質も異なる。
これは多くのスポーツが抱える問題で、事業性を求めなければ永遠に解決しない。
社長や、チームのみんなが信頼して任してもらってる僕の責任として、僕の代で目処をつけて、適任者にバトンを渡すまでは、辞任するわけにはいかない。だからみんな、力不足で、不甲斐ない面もありますが、何とかもう少し僕にやらせてください。