減量期について
減量というと階級制のスポーツにはつきものですが、
過酷なイメージがありますよね?
しかし避けては通れない部分ですので、
ここでは減量期について身体の面と食事面を大雑把な内容になりますが、
考えていきたいと思います。
格闘技の場合、
普通に練習している状態の普段体重のマイナス10%位が男性の場合、
減量の幅としては適正ではないかと私は考えております。
日曜日が試合である場合、6日前の月曜日の体重がだいたい試合当日の体重になります。
ですから一番動きやすい体重を把握し、
65キロの選手の場合、1週間前に69キロ位から本格的な減量を開始できるように1か月前から徐々に準備をしていきます。
また、体重を測るくせをつけることも重要で、
一日の中で最低3回(朝・練習前・練習後)は体重測定を習慣づけると良いと思います。
後から見返せるように記録を残すともっと良いと思います。
そうすることによって、何をどの程度摂取すると体重がどの位増えるか?
どれだけ動けばどの位体重が落ちるのか?がなんとなくわかってきます。
不思議なもので、試合が決まって1か月前位になってくると自然と少し体重が落ちます。
心と体は連動しているんですね。
以外に思うかもしれませんが、寒い冬場よりも暑い夏場の減量の方が大変で、熱中症・脱水症状にならないように注意を払って進めます。
肉体面では、最も練習が充実している時期の試合3週間前位が疲労のピークになります。
場合によっては、身体が動かない日などが発生します。
その場合、休養を適切にとって回復に努めます。
スパーリングは、7日~10日前に終了させ、
それ以降は軽い目慣らしやマスボクシングで怪我をしないようにして対人の感覚を維持させます。
特にラスト1週間は、疲労を抜いて体重を落とすことだけに集中したジムワークになります。
食事面では、たんぱく質を意識し、
炭水化物を減らしていくことで、体重減少を図っていくのですが、
ラスト1~2週間は量と栄養バランスを考えながらアプローチしていきます。
時には塩分カットで体重を減らすことを試みますが、
元気がなくなり身体が動かなるケースもあるので注意が必要です。
水分は計量の2日前位から減らしていきます。
ざっくりとスタンダードな手法をご紹介しましたが、個人差があるので、
自分にあったものをやりながら探していくことが大切です。
但し、「最初は脂肪で落とし、最後に水分で落とす」が鉄則です。
順番を間違えると大惨事を招きます。