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震災30年後に同じ場所で写真を撮った
阪神淡路大震災から今日で30年。当時撮った写真あったので、それと同じ場所の写真を撮ってきた。
私は震災当時29歳、伊丹市に住んでいた。地震で家は少し壊れた程度で、家族はみんな無事だった。しかし電気、ガス、水道のライフラインは止まり、情報はラジオからしか得られなかった。淡路島付近が震源だということしかわからない。外を見に行っていた弟から伊丹駅が落ちていると聞いた。それは大変だと、フィルムが少し残っていたカメラを持って外に出た。
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高架になっている阪急伊丹駅の1階が潰れてしまっている。駅の上で傾いている阪急電車が見える。電気が止まっているので信号機も光っていない。すでに自衛隊が到着しているようだ。
いつも使っている駅がこんなことになっているとは、衝撃的だった。
これは大変なことになっていると思った。このときはまだ阪神高速が倒れていることは知らないし、神戸のほうが大変な被害になっていることも想像できなかった。だから、伊丹駅の崩壊は自分に取っと衝撃的だった。
そして30年後の阪急伊丹駅。
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駅は再建され、すっかりきれいになっている。右側のショッピングセンターが昔の面影を残しているようだ。
今度は駅の西側から撮った写真。
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西側も同様に建物がひしゃげている。伊丹駅のショッピングモールはタミータウンという名前だった。
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こちらもすっかり雰囲気が変わってしまっている。
阪急伊丹駅周辺は、震災当時に比べると、道が拡張されすごくきれいになっているように思う。
1995年当時、カメラはフィルムカメラ。通信手段はポケベル。2025年現在はスマホが使えるので、気軽に何枚も写真を撮ることができるし、情報を取ったり発信したりできる。この30年で大きく時代が変わったと思う。
私は今年、還暦を迎えるがこの先どうなっていくのか想像がつかない。この記事を未来に見たときに、陳腐なものになっているのが、貴重なものになっているのかわからない。まあ、残っているかどうかもわからないし、自分が覚えていない可能性もあるだろう。
震災から30年の節目に、この記事を残しておく。