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めったに注目されることのない公式記録員

菊地選手のエラーがニュースに

4月2日のDeNA対広島戦で、広島の菊池涼介選手がエラーをしたということでニュースになった。
あれがエラー?!連続無失策記録が「569」でストップした広島“名手”菊池涼介の失策判定に疑念の声

菊池のプレーに対してエラーの決定をしたのが、公式記録員だ。普段は気にもとめない公式記録員ってどんなひとなのか。

公式記録員は何をしている人?

公式記録員とはどういう人かは、【記録員コラム】公式記録員とは何者?で紹介されている。
ファンに一番馴染み深いのは、電光掲示板のH、E、Fcのランプだろう。ヒットか、エラーか、フィルダースチョイスを決定し、ランプを操作しているのが公式記録員だ。その他に暴投か捕逸か、盗塁かそうでないかなどの決定なども行っている。

公式記録員を知る

テレビやラジオの野球中継でこんな声を聞いたことがないだろうか。
「山田、17球」
「観衆、7376人。7,3,7,6」
これが公式記録員の声だ。記録員は記者席におり、マイクを使って報道機関に決定内容を伝えている。その声が、たまに放送に乗って聞こえてくる。また、球場内でも記者席の近くで観戦していると、記録員の声を聞くことができる。

公式記録員の名前は、選手名鑑に載っている場合がある。

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審判員名鑑のページの片隅にひっそりと掲載されている。名前と生年月日、出身校、年数、試合数、それだけである。
みると、中村晃さんがいるが、もちろんホークスのレフティースナイパーではない。

球場でのスタメンの発表のアナウンスでは、選手、審判の発表のあと、最後に公式記録員の名前が発表されるので、そこで知ることができる。ただし、電光掲示板には表示されない。

他に、マスコミ関係のTwitterなどでスタメン表の写真がアップされていれば、そこで公式記録員の名前を知ることができる。

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写真の中央下の記録の欄に書かれているのが、公式記録員。

昔は新聞記者が記録員だった

MLBでは当初、新聞記者が記録員を努めていた。それでは公平性に欠けるというので、後にコミッショナー事務局が任命した公式記録員が記録を努めるように変わった。

日本の高校野球では、主催する新聞社の記者が公式記録員を努めている。
夏の甲子園、記者が務める意外な仕事 超目立つ「H」ランプの裏側は

公式記録員の記録

公式記録員は、名前と声だけしか知られない影の仕事人。そんな記録員自身に記録されるものがある。それが試合出場数だ。選手、審判員と同じく試合出場をカウントされる存在なのだ。
歴代記録員出場試合ランキング(1000試合以上、1950年以降)

おわりに

公式記録員のことについて、少しわかっただろうか。公認野球規則をすべて理解し、野球のプレーを理解し瞬時に判断する。オフシーズンには記録の整理。私の想像だが、公式記録員は相当な野球マニアだと思う。

記録員のコラムもなかなかマニアックで面白い。読めばもっと公式記録員や野球のことを知ることができると思う。

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