ポケモンUNITE ネットワークテスト参加レポート
こんにちは。Twitterやボドゲ界隈で弓川と名乗っている者です。
本稿は2021年6月24日から26日にかけて行われた、チーム戦略バトルゲーム「ポケモンUNITE」のSwitch版のネットワークテスト(事実上のOβT)に参加して該当ゲームを体験してきた時のレポートになります。
弓川は”League of Legend”という、ポケモンUNITEと同じ”MOBA”というジャンルのゲームをメインにしておりますので、その視点から色々と書いていけたらなと思います。
尚、本稿に用いるゲーム内画像は全てポケモンUNITE公式サイト及び実際のネットワークテスト中のスクリーンショットを用いています。権利関係は全て株式会社ポケモン様に帰属しますことを明記致します。
・基礎知識
ポケモンUNITEとは、2021年7月にSwitch版が、同年9月にスマートフォン版が配信予定の、Tencent Games開発・株式会社ポケモン販売の「チーム戦略バトル」ゲームです。基本プレイ無料で遊ぶことが出来ます。
公式的には「チーム戦略バトル」とジャンルが定義付けされていますが、分類上は”MOBA(Multi Online Battle Arena)”というジャンルに相当し、「Multi(多人数で)」「Online(オンライン上で常に同期しながら)」「Battle(戦う)」「Arena(一つのフィールド上で)」というゲーム性になっています。
簡単に書くと「5人ずつや3人ずつのチームを組んで1つの広いフィールドでリアルタイムに陣取り合戦や得点合戦をする」というジャンルです。それをあの有名なポケモンでやるというゲームが「ポケモンUNITE」です。
対人の対戦型ゲームですが、前提として味方が複数人いるので味方との連携が必須になる、戦略が重要な協力型ゲームでもあります。
また、MOBAの大きな特徴の一つとして「1試合毎に成長がリセットされ、全プレイヤーがフラットな状態から試合を始める」というものがあります。
本家ポケモンのようなRPGだと、ポケモンバトルに勝つと経験値がもらえてレベルアップして新しい技を覚えたり進化したりして、lv100になるかゲームデータを削除するまで成長し続けることが出来ますね。
あるいは某モ〇ハンのようなアクションゲームでは、草木をかき分けたり敵を倒したりして素材を集めることで武器や薬を作製して次の戦闘への準備をすることが出来ます。
しかしポケモンUNITEでは、試合時間10分間のうちに成長したポケモンは次に始める新しい試合ではレベル1から完全にやり直しになります。こうすることで「課金量でポケモンの強さが決まってしまう」とか「時間をかけてやりこんでめっちゃレベリングした人に勝ち目がない」なんてことが無くなるのです。この辺は『APEX』や『VALORANT』等のシューティングゲームをプレイしているような方々には結構親しみがあるのではないでしょうか。
(この特徴について、ポケモンUNITEに於いては細かいことまで話すとちょっとだけ事情が変わってくるのですが、それは本稿の後の方で説明します)
故に、MOBAで勝ちたければ必要になってくるのは闇雲なプレイ回数ではなく、ゲームへの理解度や操作技術等の”プレイヤー自身のスキル”が主となります。このためMOBAは「知識ゲー」と呼ばれることが多いです。
・フィールドについて
(ポケモンUNITE公式サイト『ユナイトバトルの舞台』より)
こちらがポケモンUNITEでポケモン達が戦うことになる舞台「レモータスタジアム」です。線対称のフィールドで、左側の紫色のゾーンから右側の橙色のゾーンに向かって自分たちの活動領域を広げていき、制限時間内に相手チームよりも多く得点を獲得することが目的となります。
フィールドには各所に野生ポケモンが存在しており、試合時間10分以内にこれらや敵チームのポケモンを倒すことで得点を貯められます。
ここでは味方側のエリアに絞ってどういった場所があるのか確認していきましょう。ちなみに親愛なるLoLユーザー向けにLoLではどれが何に当たるのかについても軽く触れています。
※矢印のクオリティは気にしないで下さい。
1.スタート地点(ホーム)
試合が始まるとチームの全員がここに集合した状態でゲームが開始されます。ここから後述の「ルート」や「中央エリア」を通って相手陣地に攻め入っていくことになります。また、自分のポケモンのHPがゼロにされると、その時のレベルに応じて数秒~数十秒待たされた後にこのスタート地点に帰ってきます。
スタート地点の紫色の円の中にいる間は、操作しているポケモンのHPが急速に回復していきます。マップ上のどこででも使える「十字キーの下ボタンを押すことで、3秒間何もできずに棒立ちになる代わりにその後スタート地点へ瞬間移動できる機能(LoLユーザーはリコールと呼んでます)」があるので、戦ってHPが0になりそうだったら安全な場所に避難してリコールすることで大事な得点を減らさずに済みます。
試合中盤からはスタート地点の目の前に「スーパージャンプ」という装置が設置され、味方陣地の途中くらいまで時間をかけずに移動することが出来るようになるので、ピンチの時はリコールを忘れないようにしましょう。
2.ルート(レーン)
スタート地点から出ると道が上下二手に分かれています。この道のことをルートと呼びます。上ルート・下ルートと呼び分けが可能ですね。
上ルートと下ルートでそこまで大きな差はありません。出現する野生ポケモン(※中立クリープのこと)の配置や得点量が若干変わっていたり、試合中盤から出現する特殊な野生ポケモンの種類が異なるという違いはあります。
この特殊な野生ポケモンを倒したときに得られる特殊効果の差異により、一応上ルートの方が攻めやすかったりしますがそれに関しては後述。
どちらかというと「味方が5人いて、守るべき場所が離れた場所に2か所ずつある」という要素の方が重要です。5人全員が下ルートに行ってしまうと上ルートがガラ空きになってしまい、敵チームは上を攻め放題になってしまいますね?そうでなくとも、ポケモンが早くレベルアップするために倒す必要がある野生ポケモン達も片方のルートにしか人がいないと取り合いになってしまい、チーム全体の成長が相手チームより遅れてしまいます。
なので、ゲームが始まる前か始まった直後には誰がどちらのルートに行くのかバランスよく割り振っておくことが勝利する上で重要となります。ゲーム開始して味方の3人くらいが下方向に進んでいるようであれば自分は上ルートに行く…といった工夫が必要でしょう。
3.ゴールエリア(タワー)
各陣営に5個ずつある防衛拠点です。スタート地点の目の前に1つ、ルートの道中に2つずつあります。ゴールエリアの中にいる間は自分のポケモンの体力がゆっくりめに回復していきます。敵のゴールエリアに入ってもダメージはありません。
ルートのゴールエリアのうちフィールドの中心に近い側のゴール(※アウタータワー)近くには「オボンの実」が2つ落ちており、これを拾うことで体力を結構回復できるのでそれも覚えておきましょう。
このゲームでは野生ポケモンや敵ポケモンのHPを「最後にゼロにした人」に「エオスエナジー」という得点が与えられます。このエオスエナジーはただ与えられただけではゲームに勝利するための得点にはなりません。相手チームのゴールエリアの中に入り、持っているエオスエナジーの量に比例した待ち時間を経てゴールエリアにシュートを決め、そこでようやく初めて得点として計算されます。この待ち時間中に敵ポケモンから攻撃されるとシュートが失敗してしまうので、待ち時間中は安全であるか確認してから得点を取りに行きましょう。逆に、敵ポケモンが味方ゴールエリアに接近し得点しようとしていたら妨害をするよう心がけましょう。
そしてこの得点ですが。ゴールエリアには耐久値がありまして、その耐久値以上の得点が累計で入れられるとそのゴールエリアが壊れて無くなります。敵のゴールエリアより向こう側…つまり相手陣地のルートに足を踏み入れると、その間は足がとっても遅くなったり自分の場所が相手チームに公開されてしまうデメリットがあるのですが、ゴールエリアを壊すことでその次のゴールエリアまでデメリットが無くなります。
しかし良いことばかりではありません。味方陣地に近い相手ゴールエリアが壊れてしまうと、得点するためには今度はもう少し奥の方の、敵陣地に近いゴールエリア(※インナータワー)まで行かなくてはなりません。スタート地点の項でもちょろっと触れましたが、自分のポケモンのHPがゼロにされてしまうとそれまで持っていたエオスエナジーのいくらかが無くなってしまいます。なのでゴールエリアを壊すということは危険な場所に足を踏み入れて敵に囲まれて得点源を失ってしまうというリスクにも繋がってしまうのです。
このゴールエリアの有る無しがMOBAの構成要素の一つである「陣取り合戦」を象徴しています。
・中央エリア(ジャングル)
スタート地点から外に出て上下にルートが分かれますが、その中間の道が無くルートとは異なる野生ポケモンがいる場所のことを中央エリアと呼びます。中央エリアには決まった道やゴールエリアが無い代わりにそこらに野生ポケモンがいて、効率良く倒すことが出来ればルートに行った味方や敵よりも早く強くなることが出来るかもしれません。
また、スタート地点にほど近い場所には赤色や青色のオーラを纏った少し特殊な野生ポケモンもいて、彼らは他の野生ポケモンよりもちょっとだけ強い代わりに最後にHPをゼロにしたポケモンにパワーアップ効果をくれます。
中央エリアはその名の通りマップの中央あたりに位置しているので、各ルートの助けに入りやすかったりもします。上ルートが味方2人・敵2人の2vs2で少し苦戦している…。そんなシーンに中央エリアのあなたが寄れば3vs2の状況になり形勢逆転!そんな一幕もあるかもしれません。
そして…中央エリアにはゴールエリアが無いということは「相手側の中央エリアにも簡単に入っていけること」…とも考えることが出来ます。野生ポケモンの数は有限です。再出現がある程度早いとはいえ「そこの野生ポケモンを倒そうとして行ったらいなかった」というミスは制限時間10分の中では結構な痛手になります。なので、自分が野生ポケモンと戦いながら敵ポケモン1体くらいは追い返せる自信があるのなら、相手側の中央エリアに入っていって貴重な野生ポケモンを先に倒して敵チームの成長を遅らせてしまいましょう。でもお気をつけて。ゴールエリアが無いということは守ってくれる防衛拠点が無いということです。自分よりも強い敵ポケモンに襲われたら逃げ切ることは難しいかもしれません。
中央エリアのうち各上下ルートの近くにはジャンプ台があり、それを使うと少し遠い位置に跳ぶことも出来るので、もしもの時は覚えておくと生き残れるかもしれません。
・レジェンドピット(バロンピット)
レジェンドピットはレモータスタジアムのド真ん中、敵味方の中央エリアの合流点に1つだけあります。その性質上、どちらかのチームの方に偏っているということはありません。
試合時間8分までは周囲に移動速度アップの木の実が落ちているくらいで特に何もないのですが、8分になると伝説のポケモン「サンダー」がレジェンドピットに現れます。サンダーは強力な野生ポケモンで、一人で倒すことは非常に難しく、味方が2人3人いてもある程度時間がかかってしまいます。それでもなんとか倒すことが出来ると、8分段階で両チームに与えられる得点倍増ボーナスと合わさって、明らかな劣勢を一気にひっくり返して勝利することが出来るほどの強化を得られるとんでもない要素です。
勝っているチームは敵チームにサンダーを取られないようけん制して有利を確実なものにして、逆に負けているチームはどうにか相手の不意を突いてサンダーを取るか、逆にサンダーを囮にしてルート侵略を進めてサンダーの恩恵を減らす等の戦術が考えられるでしょう。
TIPSですが、サンダーが出現してから倒されるまでレジェンドピットは下側が開いたコの字型になります。バロンピットですね。どういうことかというと、サンダーのいる場所にアクセスしようとすると下ルートからしか容易に接敵出来なくなるのです。敵チームがサンダーと戦っていることに上ルートの味方が気付いても、その味方がサンダーに接敵するのは手間がかかり、その間に敵チームに囲まれてしまうかもしれません。なので、サンダーの出現する8分頃には下ルートに人を集めておくといいかもしれませんね。
・ポケモンについて
ここまではフィールドを見ながら試合全体の流れについてざっくり触れました。ここからは実際に自分が動かすことになるポケモンの性能差について見てみましょう。
こちらが使用するポケモンの概要をざっくりと表したものです
①ポケモン名
②このポケモンが使い慣れやすいかどうかの難易度指標
③このポケモンの通常攻撃射程と持ちやすい役割
④このポケモンが持つ技とパッシブスキル
⑤このポケモンがどういったことが得意かの大まかな傾向
たとえばこのピカチュウは初心者にも扱いやすい性能をしていて、このMOBAというジャンルに於いてメインのダメージソースとなる「通常攻撃(AAと表記)」を遠隔で撃つことが出来て、総合的に見てダメージを出すことが得意なアタッカータイプの操作キャラクターであることが分かります。
AA射程には「遠隔(レンジド)」と「近接(メレー)」があり、遠隔AA持ちは近接AA持ちに対して一方的に殴り続けることが出来る一方、スキル等で急接近された場合近接AA持ちの方がダメージの出力が良いという傾向があります。
では実際にピカチュウのスキルを細かく見てみましょう
こちらは上の画像の④の詳細です。ひとつのポケモンにセットできる技は2枠あり、レベル上昇に伴ってその2枠に入る技が変わっていきます
たとえばピカチュウならゲーム開始時のレベル1の時に技枠A「電気ショック」と技枠B「エレキネット」のどちらかを選んで習得することが出来ます。レベル3になると、レベル1の時に取らなかったもう片方を習得します。
レベル4になると、技枠Aの「電気ショック」を「エレキボール」か「かみなり」に変更することになります。多少の猶予は設けられるものの、レベル4から電気ショックはそのゲーム中では使用不可になります。
続けてレベル6になると技枠Bの「エレキネット」を「ボルテッカー」か「10万ボルト」に変更します。前者は機動力の増加に貢献し、後者は強力な範囲攻撃であるため集団で戦う際に有用となります。
そしてレベル9になると、技セットの3段目にある6角形のアイコンの必殺技「ユナイトわざ」を使用可能になります。こちらは技枠A,Bに関与しない第3の技で、非常に強力なぶん再度使用可能になるまで時間を多く要します。
(LoL民向け特記)
ピカチュウの最初の技枠Bの「エレキネット」ですが、これはエリス人間態E(コクーン)のようなものでして非常に強力なCCでした。これがレベル6になったら別のスキルになって使えなくなると考えると、パワースパイクやビルドが云々の話になってちょっと面白いなって思います。
ユナイトわざの下2つはパッシブスキルです。自分がなにをしないでも自動的に恩恵を与えてくれるスキルです。
ピカチュウのパッシブ1つ目は「せいでんき」といって、ダメージを受けると効果範囲内の相手のポケモンを少しの間だけ「まひ」状態にするものです。これ最初LoLでいうスネアかなと思ったんですが、ピカチュウの「エレキネット」に「移動できなくする」という表記が、10万ボルトに「行動できなくする」という表記があったのでどうも違うようです。細かい解説を探そうとしましたがゲーム内には見当たりませんでした。
もうひとつのパッシブスキルは通常攻撃に関するもの。3回目のAAが強化攻撃となり、ダメージ増加と「まひ」付与の効果が乗るようです。
この第二パッシブのようにポケモンユナイトには全ポケモンにAAに関するパッシブがあり、これを活用することが勝利への近道だと思われます。
と。こういう感じで、ポケモンUNITEにおけるわざ…ないし「スキル」は実際のゲーム中にどういう風に派生させてどのようなプレイスタイルを取るかという選択に大きく関わってきます。相手チームがどのようなポケモンを使ってきていて、そのポケモンに有効なわざはどれなのか。ここでMOBAユーザーとしての知識が試されるでしょう。
・”パワースパイク”の概念について
MOBAは1試合で全てがリセットされる都合上「その試合の中で特に強い瞬間」がキャラクター毎に設計されています。
こちらをご覧下さい
上は無進化ポケモンのウッウ、下はお馴染み2進化ポケモンのヒトカゲ・リザード・リザードンです
ウッウは進化系を持たないのでレベル1からこの姿であり、レベル1で覚える「うずしお」は野生ポケモンを倒す上で非常に強力ですし、レベル4で覚える「エアスラッシュ」は何か知らんけど恐ろしく強いわざです。
対してヒトカゲはレベル5になるまでそれほど強くない技2つで戦わなければなりません。しかしリザード、リザードンと進化していくにつれてウッウのエアスラッシュにも負けない強力な技を覚えていくことが可能です。
こんな感じで特定レベルになると習得した技の性能が強化されたりもしますし、この強化された状態の技が強いというポケモンもいます。また、この画像から分かりますがポケモンによって技を獲得するタイミングが異なります。ヒトカゲないしリザードはレベル5で技枠Aを変更することになりますが、ウッウやピカチュウはレベル4で変更可能ですし、ここまでで紹介していませんがカビゴンというポケモンはユナイトわざの獲得がレベル9ではなくレベル10だったりします。
自分の使うポケモンがどのタイミングで他のポケモンよりも強く、それをどう活かせば試合の流れを掴めるのか。これをLoL民は”パワースパイク”と呼んでおり、ここを把握するのにも知識が必要です。
・役割について
アタック型 :スキルやAAで高いダメージを出せる。アタッカー
ディフェンス型:体力が減りづらく敵の進移動を阻害する。タンク
スピード型 :スキルが機動力に富むトリッキータイプ。アサシン
バランス型 :攻撃耐久機動に長けた器用なタイプ。ファイター
サポート型 :味方にバフをかけたり回復したりする。サポーター
無進化:序盤に強さが偏っている場合が多い。スノーボール
1進化:2進化よりも出来ることの完成が早い。
2進化:スキルが整い揃ってからが本番。レイトキャリー
AD:ポケモンのステータスでいうこうげきにあたる。物理攻撃
AP:ポケモンのステータスでいうとくこうにあたる。特殊攻撃
・ネットワークテスト時に使用可能なポケモン
ピカチュウ :無進化AP遠隔アタッカー。ケネンかもしれない
アロキュウ :1進化AP遠隔アタッカー。RangedAPセジュアニ
プクリン :1進化AD近接サポーター。×サポート 〇自己完結ファイター
カイリキー :2進化AD近接ファイター。えげつないバーストが出る
ヤドラン :1進化AP遠隔タンク。ultがマルザなCCタンク
ゲンガー :2進化AP近接アサシン。サモスペのマーク持ち
バリヤード :無進化AP近接サポーター。ディスエンゲージ要員
カビゴン :無進化AD近接タンク。スキルセットわりと害悪
アブソル :無進化AD近接アサシン。両刀の気配がする
ガブリアス :2進化AD近接ファイター。ソロサンダーできるらしい
ルカリオ :無進化AD近接ファイター。しんそくが壊れ
イワパレス :1進化AD近接タンク。やってることアニビア
ゲッコウガ :2進化AP遠隔アタッカー。アカリかルブラン
ファイアロー:1進化AD近接アサシン。対象指定不可持ちパンテオン
エースバーン:2進化AP遠隔アタッカー。見ないからわからん
ワタシラガ :1進化AP遠隔サポーター。唯一の回復持ちなジャンナ
ウッウ :無進化遠隔アタッカー。スノーボール最強格グレイブス
・バトルアイテムともちもの
本稿の最初の方でMOBAは1試合1試合リセットされるのでプレイ時間で性能差が出ないと書きましたが、例外的にこの「バトルアイテムともちもの」はやり込み度によって、天井はあるものの差が出来てしまいます。こちらの要素について少し見てみましょう。
・バトルアイテム
試合が始まったらポケモンだけ頑張ってトレーナーはなにもしないのかというとそうではありません。ジムリーダーがエースポケモンにキズぐすりを使ってきて萎えるように、ポケモンUNITEにおいてもそういった役割を果たす要素があります。
それが「バトルアイテム」です。LoLでいうとサモナースペルに当たります。これは「キズぐすり」や「プラスパワー」などのアイテムを、試合開始前に全8種類の中から1つ選んでポケモンのスキルの1つのようにコマンドを追加することが出来るというものです。
緊急用に回復が欲しいなら30秒に1回使えるキズぐすりを、敵から逃げたり逆に追いかけるための素早さが欲しいなら50秒に1回使えるスピーダーを、状態異常をもらって身動きできなくなった時の為に40秒に1回使えるなんでもなおしを…といった具合に、そのポケモン単体では本来できないコマンドを1つだけ持たせることが出来ます。
んでこのバトルアイテムですが、ポケモンUNITEをゲームスタートしてすぐ8種類から選べるわけではありません。試合を繰り返しプレイすることで上がっていくトレーナーレベル…プレイヤーレベルを上げていくことで次第に解禁されていきます。ちなみに弓川はこれを書いてる時点でネットワークテスト中に40戦してトレーナーズレベルが11でして、まだ5種類から1つ選ぶに留まっています。レベル16で全解禁みたいです。
ですので、バトルアイテムを十全に使えるようになるまでにはMOBAに慣れるという意味合いもあって足りない状態でプレイする必要があります。
・もちもの
こちらも試合開始前に設定するものですが、これは他のゲームでいうところの装備品にあたる概念です。LoLでいうとビルドが最初から積まれてるような状態です。もしくはルーンでしょうか
初期1枠、トレーナーレベル5だか7だかでもう1枠、レベル10でもう1枠の最大3枠に事前にもちものを持たせることが出来ます。
もちものを持たせることでそのアイテムの特殊効果や基礎ステータスの上昇…たとえば「ピントレンズ」を持たせたら「通常攻撃が急所に命中した時のダメージが上昇する」というどこぞのインフィニティ・エッジのような効果と、急所率や急所に当たった時のダメージ倍率に増加補正がかかります。
「もちもの」欄の実際の画面はこんな感じです。ものしりメガネ(グレード1)であれば、とくこうが10上がった上で持たせたポケモンのとくこうが3%上昇します。なので後の2枠にもとくこうが上がる持ち物を持たせればアローラキュウコンあたりで活躍できそうですね。
このもちものはゲーム内通貨で購入することが可能なので、最初は空っぽではあるものの少しずつ集めていくことで揃えることが出来ます 。
…でまあ。ここまでならまあ別にいいんですが、こっからが問題です。
この「もちもの」には「グレード」と呼ばれるアイテムの質の指標があり、スクリーンショット右上に映ってる紫色のアイテム(もちものきょうかキットといいます)をそこそこの数消費してグレードをアップさせることが出来ます。LoLで喩えるとBEに仕様が変わる前の…IPの時代のルーンシステムに近いでしょうか
この強化キットは「エオスチケット」と呼ばれるゲーム内通貨の一種で購入できたり、トレーナーレベル到達報酬や各種ミッションの報酬にあったり、近年流行りの「バトルパス」システムのフリー枠で獲得できたりします。
バトルパスに関しては逆に課金で解放する枠の方では一切手に入ませんし、課金によるブーストが可能な要素というわけではありません。
しかしなんにせよ、このポケモンUNITEをやり込んだ時間によって「もちもの」に僅かながらの性能差が生まれてしまうことになります。これは公平性と競技性の高さを一つの魅力にしているMOBAジャンルに籍を置く作品としてはちょっと頂けないかなーとか思ったりします。思うだけですが。いえまあ私なんだかんだLoLとBSERしかやったことないですし他のTencentゲーはこんな感じなのかもしれませんが。とりまDOTA2やれってか。
バトルアイテムはまだ全開放してませんしもちものは数が膨大なので列記はやめておきます。内容自体はどれも戦略の幅が広がったりポケモンや他のもちものとの相性を考える必要があったりで面白そうな要素です。
・その他
・ショップについて
ポケモンUNITEにおけるゲーム内ショップは3つに分けられます。操作するポケモンの種類を解禁する「ユナイトバトル事務局」と、トレーナーとしてのアバターの見た目を変更する衣装やもちもの等を購入できる「エオスマート」と、操作するポケモンの見た目を買える所謂スキンショップの「ジルトレーダーズ」ですね。
何度か書きましたがポケモンUNITEにはいくつか通貨があります。課金石に該当する、持ち物強化キット以外のほぼ全てのコンテンツを購入可能な「ジェム」と、ゲームのプレイやイベント報酬などで貰える「エオスコイン」と、ランクマッチのシーズン報酬やイベント報酬などで貰える「エオスチケット」の3つ。あとトレーナーの衣装やポケモンのスキンのうち特別なものに使える引き換え券。以上4つの通貨それぞれで買えるものは異なります。
・ゲームモードについて
ネットワークテスト現在、ポケモンUNITEで遊べるゲームモードは「スタンダードバトル」「ランクマッチ」「クイックバトル」の3種類があります。スタンダードバトルは所謂ノーマルとかアンレートとかと呼ばれる、実力をそこまで気にしないで遊べるカジュアルなモード。ランクマッチはスタンダードバトルと同じルールであるものの実力を試しに来るプレイヤーが集まる競技制の高いモード。クイックバトルは「レモータスタジアム」ではない別の形のフィールドで行う変則ルールマッチ。ARAMかと思ったらツイステッドツリーラインでした。
LoLよりもずっとカジュアルなゲームになるでしょうし、ポケモンUNITEのメインコンテンツはスタンダードバトルになるんじゃないかなという予感。
競技シーンは…もちものの性能が一律になる設定であればアリだとは思います。というかランクマはそうすべきだと思いますーーッ()
・おわりに
ここまでお読み頂きありがとうございました。
もちものの項に関しては少し疑念が残りますが、それ以外はとても良く出来たゲームでしたので今から正式配信が楽しみです。我が親愛なるユキノオー御大が使えるようになる日が待ち遠しいです。あとグレイシアもね!
いうてブイズどうするんでしょうね、流石にイーブイを出さないってことはないでしょうしピカチュウと同じく無進化にして進化系は出さないとか、逆に進化系をそれぞれ無進化にして出すとか、共通の進化前としてイーブイがいる1進化シリーズになるとか色々予想が浮かびます
というか今ポケモン何体いるんですかね、900くらいいきましたか?LoLの約6倍って無限にバランス取れなさそうですね!
LoLをメインでやってる身としてはビルドの概念(ゲーム中のアイテム購入)が無いのが物足りないなあとは思いましたが、そこはもちものでカバー出来るでしょう。LoL勢はとりあえず今のうちからWILDRIFT(スマホ版lol)を触っておいたほうがいいかもしれません。プレイの感覚はワイリフがかなり近いです。あと実際のゲームプレイはlolというより各種バトロワ…BSERに近いものを感じました。サモリフでバトロワやる感覚です。
環境予想ですが、いちMOBAユーザーとしてこのゲームを触ってみた感じ、ワタシラガはマストpickでウッウとかアブソルとペアで高速ファームして2進化勢が育ち切る前にボコボコのボコにしてレベル差の暴力でサンダー触らせず勝つってのが強そうに感じました。
他に強いと感じたのは…ルカリオですかね。あのしんそくは卑怯of卑怯です。インファイトやボーンラッシュも強いですしバランス型というよりスピード型ではないでしょうか。あとあのファイアローとかいう焼き鳥やってることおかしくないです???2進化勢だとフシギバナとガブリアスが触っててパワー感じました。
特にバナとか触ってた時ですが、相手がカイトしてこずにただ逃げるだけ逃げてるのに気付いたときはsmurfの気持ちになれました(?)みんなはちゃんとカイト…しようね!
というわけでこの辺で。MOBAに関してまだまだ分からないことが多い方もいらっしゃると思いますので、本稿にコメントを残して下されば私の浅い浅いMOBA知識程度でよければ極力お答え致します。
弓川の名前はMOBA界隈では使ってませんので識別不可能かとは思いますが、晴れて正式にサービスインした後にマッチングした際はお手柔らかにお願いします。