半生(〜高2・父の暴力)
ある日、母と喧嘩した。
きっかけは忘れたが、「もうこんなクソみたいな家出てってやるわ!」みたいなことを言った気がする。
母も「出て行けば?笑」「あれ、まだいたの?笑」などと煽るもんだから、こっちもだいぶ頭に血が上った。
しかし、何日家出するかわからないから風呂に入ってから出て行くか、などと妙なところが冷静だった。
風呂に入って頭を乾かさず髪の毛ビチャビチャで家出した。
出ていけと言うくせに本当に出ていくと大概怒られるので、こっそり出て行った。
後から聞いた話だと、やはり出て行ったことに気づかなかったらしい。あんなクソ狭い家なのに。
私は当時の彼氏に連絡した。市内のとある体育館で母親と一緒にバレーボール?か何かをやっていたようだった。
とりあえず来る?と言われ、自転車で向かった。ちなみに結構遠い。
しばらくすると家出に気づいた母から鬼電。この時高2でケータイ電話は持っていた(ケータイ代は全額自分のバイト代で賄っていた)。
相当な回数無視したが、こちらもやや冷静さを取り戻しつつあったので、何度目かの電話に出た。
居場所を聞かれ、素直に答えた。
1時間ほどすると、おいたんと母が車で到着した。
その様子を私、彼、彼の母で見ていた。
おいたんは運転席から飛び降りてくると一目散に私のところに来て、いきなりぶん殴った。
そしてなぜか彼のこともぶん殴った。
彼はやり返さなかったし何も言わなかった。
おいたんの言い分(?)は、家出に加担してんじゃねーよ、ってことらしい。
理屈はわかるが他人の子供をその母親の前で殴るとは、異常すぎる。
これが父親だったら殴らないくせに。
エピソードとしては、家出をしたら殴られたって話なのだが、こちらの言い分もきかずに人の前で人を殴るのは十分異常だし、他人の子を殴るのも異常である。
昔は一般論的に親の暴力が肯定されていたし、家出した私が悪いと思った部分もあった。
しかし、やはりどんな理由があろうと暴力をふるう奴は異常。
これに尽きる。