専門学校へ
専門学校に合格した。
入学準備をすすめる。
入学金は10万(やすっ)。テキスト代も数万。
これを母は「仕方ないからそれ「は」払ってやるわ」
と言っていた。
当然のように出してもらうつもりでもなかったが、感謝の気持ちがゼロになった。
いや私まだ18なんやけど。そんな金持ってるわけないやん。日々の携帯代稼ぐので精一杯なんやが。
そして問題は移動手段。
家→職場→学校→職場→家。
講義の時間も考えればタイトなスケジュールだし、そもそも電車とかバスとか本数がない。
というかバスとか走ってない時間から仕事。
母「どうすんの?笑」
なにがおかしいのか。
私「ほかの子は親に車買ってもらうって言ってた」
母「は?無理無理w」
私「じゃあ自転車で行くしかない?」
母「そうなんじゃない?w」
雨の日とかどうしたらええの。始業は7時だしそもそも通える距離じゃないんやが。
結局、自転車は無理と判断した私は、原付を買うことにした。
しかしお金がない。
私「原付なら買ってくれる?」
母「えー無理無理」
なんでよ。
てかこいつ、わたしがどこまで自分で金出すか試してるの?
(言ってしまうとマジで金がないだけだと後でわかる)
私は、祖母に専門学校に合格した報告をした。入学祝いである。
さらにバイトを増やし、貯金も含め、なんとか原付代を稼いだ。
余談だが私のような家庭に育った子供にお年玉などないに等しい。親戚がいないから。つまり貯金がない。
半分金の無心のようなことをして、ようやく貯めたお金で買った原付は、MAX30キロしか出ないおもちゃのようなそれだった。
車通勤で私を見た同級生は「ありえさんの原付めっちゃ遅くない?w」とか言ってた。