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四柱推命の命式が示す人生の自然の流れ

四柱推命における命式には、「年柱」「月柱」「日柱」「時柱」の四つの柱があります。これらの柱はそれぞれ異なる時間軸や景色を表し、私たちの人生の流れや特性を示しています。その中でも、特に重要とされるのが「月柱」と「日柱」です。この二つの柱は、私たちが社会でどう振る舞い、個人としてどう生きるかを示す軸となります。

月柱:社会における自分の役割を示す柱
月柱は、私たちが社会の中でどのような役割を果たすか、どのように立ち振る舞うかを表しています。仕事や人間関係の中で、いわば「外側の顔」としての自分を示す部分です。会社での仕事や、友人との付き合いなど、社会的な場面では月柱が強調されます。たとえば、周囲に対してどのような印象を与えるか、どのような役割を担うかという要素がここに反映されます。

日柱:個人としての自分軸
一方、日柱は「内側の顔」、つまりプライベートな時間や自分自身の核となる部分を示します。心を許せる人と過ごす時間や、一人で自分自身を見つめる時間には、日柱が大きく影響します。日柱は私たちの「本来の姿」や「自分自身の基盤」を表し、月柱が社会的な自分を映し出す一方で、日柱は心の中での本音や自分の本質を象徴します。

これら二つの柱は、人生の中で絶えずバランスを取りながら存在しています。若い時は社会での活躍や周囲からの評価が重視されるため、月柱が強調される場面が多くなります。しかし、プライベートな時間やリラックスできる空間では日柱が前面に出てきます。この二つの柱をうまく使い分けることで、オンとオフをスムーズに切り替えて過ごせます。

時柱:人生の最終地点を示す柱
四柱推命において、もう一つ意識してほしいのが「時柱」です。この柱は、私たちが人生で最終的に到達したい場所や状態を示すものです。若い頃にはあまり意識されることがありませんが、50歳を過ぎた頃から徐々にその存在感を増してきます。人生100年時代と言われる現代では、時柱は「これからの人生で何を大切にするか」を考えるヒントになる柱です。

たとえば、若い頃は月柱のエネルギーに従い、バリバリと働きながら社会的な成功を追い求めていた人が、50歳を過ぎてから「自然の中で静かに暮らしたい」「家族と穏やかに過ごしたい」と思うようになることがあります。これは、月柱と時柱が異なる景色を示している場合に起こりやすい変化です。このような変化を自然な流れとして受け入れることで、年齢に応じた充実した生き方が可能になります。

人生の中で柱のバランスを意識することの重要性
四柱推命の命式を活用する上で大切なのは、年齢に応じて柱のバランスを意識することです。若い頃は日柱を基盤としながらも、月柱に軸を置いて社会的な活動に取り組むことが大切です。月柱の「テーマ」に向き合い「課題」をこなしていくことは、「社会の中の自分」の役割を果たすことができるからです。なので、結果が出るとか成功するというより、満足感や達成感に繋がりやすいです。しかし、年齢を重ねるごとに時柱の影響を感じるようになります。そのため、50代以降は時柱に意識を向け、これからの人生をどのように過ごしたいのかを考えることが大切です。

人生のステージごとに異なる柱が強調されることを理解することで、無理に若い頃の価値観に縛られることなく、自分にとって自然な選択をすることができます。日柱を中心に据えつつ、若い頃は月柱寄りの行動を、そして年齢を重ねるごとに時柱に寄り添った生き方を意識する、こうした視点を持つことで、より豊かでバランスの取れた人生を送ることができると思います。

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