僕にとってのボカロ

こんにちは、三回生のJINです。
アルペジオ入ってる方ですら誰やな君ってなってると思うので軽く自己紹介しておきます。    


商学部所属で、二回生の春から実はいます。ただ別のオタサーにて主に活動してるために、アルペジオの方はと言うと本当にごく稀に昼会に参加していました。

ほななんで入っとんねんって話なんですけど、時たまボカロ縛りのカラオケ会みたいなのあったら参加したいなあって軽い気持ちで入会費を払い、そして一度参加せずに今年こそはと意気揚々としていた所にコロナショックというわけで、本当にこのままだと卒業するまで幽霊部員になりそうで結構内心焦っています、、。  

アルペジオおるからにはボカロ好きなんやろなお前って質問が飛んできそうなのでしっかりお答え致します、
中学三年間にアニメ沼共にボカロ沼どっぷり沼にハマり、そして高校では部活と受験に打ち込んでいたのですが、
中学程ではないにしてもかなり好きでニコニコ動画のランキングはちゃんとチェックしてたくらいには好きでした。


では今はと言いますと、ちゃんと好きです。だいたい1人カラオケ行くと半分くらいボカロです。  

ほなボカロPと歌い手誰が好きやねんって質問も飛んできてそうなのでこれもしっかりお答えします。


選ぶのめっちゃ悩んだんですが、
ボカロPはゆうゆP、164P、ハチP、NeruP、ぬゆりP、livetunePetc....

歌い手はあるふぁきゅん。さん、花たんさん、柿チョコさん、聖将さん(ボカロは歌ってないんですけど、めっちゃくちゃ好きです。是非ニコニコ動画で調べてみてください) ピコさんetc....  

めちゃくちゃベタかもしれませんがやっぱり世代というかどストライクです。

ここから自己紹介終わって本題と言いますか、何故自分がボカロにハマったのか、そして何故聴き続けているのかという2つの話をさせて頂きたいと思います。

確か中2の夏頃のことです。  
土曜日。部活終わりの昼下がりでした。
少し親戚の方の家へ用事があり遠出をすることがあり、家族4人で父の車に乗りました。
部活で火照り疲れ切った身体にこれでもかと強烈に効いたクーラーの風が突き抜けて、眠気は天元突破してすぐに爆睡しそうな勢いでした。
しかしうとうとしかけた矢先、いつもロックやメタルを掻き鳴らしている父の車のオーディオから聴き慣れない曲が流れてきました。

よく耳を立てて聴いてみると   

「みっくみっくにしーてあげるー」  

そう、「みくみくにしてあげる」[してやんよ]僕が生まれて初めて聴いたボーカロイド曲でした。

機械音?本当に人が歌っとんやろか?んでこの妙に耳につく歌詞はなんやねん、、、?と思い
「この曲何?」と父に尋ねると


初音ミク、これは絶対に流行る。世界中の音楽の作り方、業界の在り方を根本から変える。めっちゃ革命的やねん


とその凄さやこれからの展望などなど、初音ミクについて強く力説していたのですが、

当時の僕にはイマイチ理解できず頭の中は「?」でいっぱいでした。
(今思うと実際に現在の日本の音楽シーンには、ボーカロイドやそれに関連する歌ってみたの投稿などボカロ文化を通してニコニコ動画で才能を見出され活躍している方々がたくさんいらっしゃり、中には米津玄師さんや須田景凪さんようにヒットチャートのトップにランクインされるようなアーティストが生まれているため、当時の父の言葉は先見の明と言いますか、本当に現実となっているように思います。凄いぞおとん)


しかしいざ車から降りると「不思議な曲やったな。けど、、けどなんとなくやけど心残りというか、もう一回あの声の歌聞きたいな。」と段々と「初音ミク」が気になってしまい、親戚の方の家に着くとそのことで頭がいっぱいでした。

こんなに早く父の車に乗りたいと思ったのはこの時くらいかもしれません。なんとなくうずうずする、何かある凄いことが起きそうな予感がしてくる。形容し難い高揚感がありました。
喩えるならクリスマスプレゼントを開ける前の小さな子供の気分とでも言いましょうか。
とにかくワクワクとしていたことを今でも覚えています。  


そしてやっと用事を済ませ、意気揚々と帰りの車に乗り、父がさあ帰ろうとグッと車のエンジンをかけた瞬間に流れた曲は何を隠そう、僕がボカロにどハマりしたきっかけとなった「千本桜」でした。  


音楽が耳だけでなく波打つように全身を駆け巡って、言うまでもなく肌を触るとザラっとしていました。
今思うとこんなに鳥肌という言葉が似合う感触は久しく感じていないかもしれません。
それくらい僕にとってこの曲は衝撃的でした。   


家に着くやいなや母のパソコンを借りてニコニコ動画にログインして、何度も何度も千本桜を再生しては、その衝撃を反芻していました。

そして、何度も聞いた後のこと。ふと部活終わりにそのまま車に乗り込み、体はすっかりしっかりがっつり汗ばんでいた事実に気づき、そろそろお風呂に入ろうかと思いニコニコ動画を閉じかけたその時。

千本桜 歌ってみた 柿チョコ」一瞬目に入ったそのタイトルを当時の僕は逃しませんでした。
今でも柿チョコさんが好きなのはこの体験からです。  


歌ってみた。プロだろうが一般人だろうが中学生でもおっちゃんでもどの国の人の誰がどんな声でどんな風に歌っても、ここでは良いんだ。
当時インターネットには頗る疎くYouTubeなどもロクに見てなかった僕にとってこの体験は鮮烈でした。
あまりに詳細に書くと文字数が卒論ばりになってしまいそうなのでひとまず僕がボカロ文化に触れたきっかけについては終わります。  



そして最後に何故聴き続けているか。理由はたくさんありますが、1つ挙げるとするなら、僕にとってボカロは酸いも甘いも様々なことを目まぐるしく体験した青春の1ページだからかなあと思います。  

部活で良い結果が出た日も、受験勉強の際に聞いていたのも、初めて告白して、初めて好きな人に思いっきり振られた日の夜も、第一希望の高校に受かった日の帰り道も、使い古したイヤホンで聞いていたのはボカロでした。

そんな中学時代のあれもこれもそれも、ボカロを聞くと鮮明に思い出せます。ふと現状から目を背けたくなる時、何もかも投げ出したくなる時、あの頃を思い出したいなとニコニコ動画を開けると、誰よりも挫折をして、自身の地頭の悪さと運動神経の悪さや容姿に苦悩しながらも、それでもなぜかどんなことにも活力に満ち溢れていて、誰よりも笑っていて、誰よりも努力していたであろう中学生の頃の自分を思い出せます。

そうして、今でも凹んだ時は少し夜風に当たりながらボカロを聴いています。    

長くなってしまいましたが、皆さんにとってボカロってどんな存在でしょうか?
そしてどんなボカロを通してどんな体験をしてきたでしょうか?    


アルペジオの方だけでなく、今読んで頂いているあなたの、「あなたにとってのボカロ」についてまた聞く機会があったらなあと思います。

お読み頂き有難うございました。
では



(推敲:劣等感)

(編集:かしま/みかん)

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