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日誌百三十日目


・事務指定講習(3)


 三日目ー。

 はや二日を経て、そろそろ席順が固定化されてきているようだ。休み時間の後ろの方はなかなか賑やかであり、同業同期の交流がしっかりと育まれている模様。たいへん結構。

 自分はそのよーなものとはとんと縁がないが。

 別に硬派を気取っているわけでもなんでもなく、単なるコミュ障の為せる業である。ウヒャヒャ。

 本日は健康保険法と厚生年金法。ここいらへんは職歴の都合上そこそこ覚えのある分野のため、話を聞いているとあちこちかなり既視感があった。自分としては懐古がてら楽しく受講できた(基本的に労働関係より社保のほうが好き)が、実務経験がない初見の人にとっては今日の講義はかなりキビシかったのではないか、という気もする。

 特に午前の健保で顕著だったように思うが、カバーする範囲が広すぎるせいでちょっと箸を付けただけで次の項目へGOというのが始終発生しており、固有名詞を出された時点で即座にピンと来ないと、話がチンプンカンプンになりかねない。

 同日得喪と同月得喪並べておいて、ちょちょっと説明しておしまいとかやるわけだ。自分はある程度詳しく知っていたから良かったものの、仮にそれぞれ良く知らん状態で話を聞いていたら確実に目が泳いでいたと思われる。

 あと、何気に解説の誤りを発見してしまったりも。下がり5等級月変だと要:賃台と出勤簿or議事録とのことだが、今年から調査時にデータぶっこ抜いて済ませることになったはずだから、原則添付書類要らねえぞ? 健保組合はまた別だろうけど。

 やたらと改正が多いせいか、実務の最前線にいる人でも結構認識漏れがあるのだなあ。

 ……とはいえ、全体としてはソツのない講義内容だったと思う。中小工場の社保加入の実態や、障害年金請求の実例など、実体験に基づいた話が聞けたのもありがたい。寝ている人や内職している人もちらほら居たようだが、内容云々というより単に三日目で集中力が干上がっていたケースが多そうだ。

 つーか、近場に座ってたわりと美人のねーちゃんがフッツーにスマホを机の上に置いて堂々と弄っていたのは中々カルチャーショックであった。昨日のにーちゃんは多少なりとも隠そうという意図があったように思うが、そんなもんは女々しいと言わんばかりの豪胆さ。そして動作が自然すぎてほとんど気に触らないスマートさ。今どきの若者ってすごいなあ。

 まぁ、講習受講者の年齢層的には自分も十分若者の部類ではあるんだが、昔っから精密機器持ち歩くの嫌いだったもんでいまいちスマホ文化には馴染めてないんだよねえ……。


 さて、明日でラストだ。気を抜かずに最後まで頑張るとしよう。

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