現場職員が考える良い施設介護vol.2
Dear, 職場の人間関係で疲れている現場ヘルパーの方へ。届け!
そして、そうでない読者の方もこんにちは。こんばんは。
良い介護とは何か、とりわけ良い施設介護とは何か、と考えていくために。
今回は、 介護者 × 介護者 の関係を考えてみたい。
ここでいう、介護者 × 介護者 とは誰のことを指しているのだろうか。
現場のヘルパー同士、 先輩と後輩、 上司と部下、 あるいは、ヘルパー以外の職種も利用者のケアに関わるサービス提供者、すなわち介護者であると考えるならば、業種間のコミュニケーションもこの構図に該当するだろう。
これらのコミュニケーションにおいてそれぞれ論点があり、とてもひとつの記事で語りきれない。
あっちで悩み、こっちで悩み。
もはや悩み飽きて、あきらめたり無関心に徹する人も多いのでは。
かくいう自分もその一人である。
「だった」と言わないのは、
・・・そういうことである。
そうはいっても、やはりなにか注意するべきこと。あらゆるコミュニケーションに通じて気をつけるべき共通項があるだろうか。おさえといたほうがよいことって、、?
たとえば。
●自分が気をつけていることをふと考えてみると。。
・笑顔
(明るい言い方、伝え方を意識している。好印象を得ることができれば協力を得られたりして、自分が働きやすくなると考える。)
・会話で、相手の言うことをすぐには否定しない。
・見たり聞いたりしたことについてすぐに結論づけない。
(なにか裏があるのでは、なにか考えがあるのでは、と色々な可能性を考えようとするクセがある。良くも悪くも。)
・50%ぐらいは顔をみて話す。
(ジロジロ見すぎないし、見なさ過ぎない。ちょうどいいあんばいを意識している。)
●自分のコミュニケーションで失敗していると思うこと。
・リードが弱い。
・主語が無いことが多く、正しい意味合いを聞き返されることが多い。
・つい、ごにょごにょと言葉をにごして気持ち悪がられる。
・主張に自信が無い。
・何を考えているかわからない、と言われる。
(だからSNSやブログをやってトレーニングしているつもりです。)
はたして、コミュニケーションにおいてこれを気をつければ間違いない!
と言えることがあるのだろうか。笑
好印象を得やすい接し方というものは実際あると思うし、youtubeなどでも情報は手に入るので、本気で必要であると思うならば取り組んでみるのもよいと思う。
ただ、なかには、なぜだか。ひねくれた考えの方もおられて。。
そのような方に接する場合、通常、好印象と思われるような接し方で関わったとしても、うまくいかないこともある。
その人との接し方を考えるだけで疲れてしまう、という場合もある。
無関心をきめこんで済むのであれば、それも良策のひとつなのかもしれない。
が、どうしても関わらなければいけない、という場合は、やはり何かしらの対策を練ってコミュニケーションに臨まなければならないと思う。
その対策や実践、反省などをおこなっていくことが異常に大変であると感じるならば、自分から強制的に距離を置いたほうがいい。
人手が足りないと言われる介護現場。
離職の原因は様々だが、要因のひとつとして職場の人間関係に悩み傷つき離れていく人も多い。利用者は好きだが、一緒に働く「 」にがまんならない。
仕事は好きだけど人間関係が。。。
もったいないな、と思う。
より良い介護を!
と自分が 妙案 を思いついたとしても、
自分ひとりで進めることができる質や量には限界があるから。
やはりチームケアの仕事だと思うから。
自分でできる範囲においての平和なチーム作りに貢献したいと考えている。
そんな平和なチームづくりのために考えていることをひとつだけ。
悪口、けなしあいには、あまり参加しないほうがいい。
「良い子ちゃんぶってる」とかそういうんじゃなくて。
自分が標的にされたくないと思って、あわてて「強者側」に参加したくなる気持ちもわかるが、実のところ得策ではない。
なぜなら悪口を言ってしまう人は、スキあらば誰の悪口でも言ってしまうと思うから。
まさか自分のことは言われやしないか、って。
言われてたまるか、って
言われないために、ミスしないよう気をつけて気をつけて、、って神経すり減らして。
このモチベーションで働くのはなかなかきつい。。
ミスをしないために仕事がんばるの?
え、私はなにがしたいんだっけ?怒られないために仕事してるんだっけ?
って。。・・・私の足跡です。
「笑顔を見たくて。暮らしを楽しんでもらいたい、と思ってやっている!」
私もちょっぴりは経験してきたから。
もしも職場に味方が。応援者が一人もいないとしたら。
ならば微力ではあるが、私もこのような形で応援したい!
良いモチベーションを持った介護職が介護現場自体から離れていってしまうのはもったいないと思うから。
これも、
介護者 × 介護者 のコミュニケーションのひとつだ。
さて。
人手が十分でなければ「良い介護」は行えないか? という問いに対して。
私の答えは、ある意味でyes、ある意味でno。
ここまで書いてきたので、ニュアンスが伝わると嬉しい。
いずれにせよ、良い施設介護を考えていく上で、
介護者 × 介護者 の関係を良くする必要があるということ。
さいごに。
コミュニケーションの必要性はなにも介護の世界に限られたことではない。
多勢の知恵を結集させたサービスを作り上げ、提供することによって、
ひとりの、そして多くの人の暮らしを豊かにする営みがあちらこちらで行われている。
そこでもやっぱり生々しいコミュニケーションが展開されているはずだ。
理想と現実。
ホンネとタテマエ。
どれもどちらも重要だと思う。
理想がなければ前進できない。
現実を見なければ地に足つかず。
ホンネがなければ骨なし。
タテマエがなければガードなし。
無知の状態からひとつひとつ学び、実践で使い慣れていき、
やがては使いこなせるようなレベルへ。
学ぶだけでも意味なし。
まずは使い慣れしていきたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?