解呪の体感
ずっと解けなかった呪いがある。
これまで土地や家にまつわる因縁に、どうやって対処してきたのかを、つらつらと書いている(①~)。まだ書き途中で、しかも数年前の出来事の話なのだが、やっと解決の目途が見えたのは数日前だった。
これまで書いてきた記事の中で、少し触れていた経済面への霊障。
一時期に比べれば格段と良くなった経済事情なのだけれど、それでも何か行き詰りを感じていた。
土地や先祖の因縁を紐解き、一つ一つ対処していくことで、居心地の悪かった家の雰囲気が変わり、心霊現象も落ち着いた。
それでも金銭面については、何かに捕らわれているような、見えない壁で覆われているような閉塞感を感じていた。
契約直前に話が流れたり、私が関わることでプロジェクトが止まるような現象はなくなったが、お金の流れがちゃんと機能しているようには思えなかった。
Iの下を離れてから、スピリチュアルについてネットや本で調べ、お金についても学んだのだが、実践してみても、どこか引っかかりを感じてしまっていた。学んだことを実践すると、確かに効果は出る。出るのだが、一時的だったり、感覚として6割くらいの効果だったり。
「お金」の問題は、「お金」だけではなくて、「在り方」や「思考」など他の要素も関係してくると聞いて、そちらが原因なのだろうと取り組んでみるのだが、やはり何か「お金」に関係する他者からの術があるように感じられて仕方がなかった。
見えない何かに絡めとられている感覚はストレスでしかない。
気のせいかもしれない、自分が低い波長に意識を向けているからなのかもしれない等々、いろいろなことを考えては、自分を高い波長でいようと試みたり、意識を向ける先を変えてみたり、できることを試したのだが、やはり絡めとられた感覚に戻ってきてしまう。
絡めとられた感覚をストレスと感じながらも、潜在意識的にはそこが居心地よくて戻ってきてしまうのだろうか。
本当にいろんなことを考えては試してみて、苦しくなっていた。
やはり自分では対処できない何かがある。
そう決定的に思ったのは、リーディング講座を受講してからだった。
中途半端に霊感があるので、霊能に進むのか、スピリチュアルに進むのか悩んでいたのだが、良い講師に出会えたことでスピリチュアルの道へと進むことを決めた。
半年にわたる講座の中で、脱皮のような感覚が何度か起こり、仕事も生活も環境もガラリと変わる体験をしたのだが、それでも「絡めとられている感覚」は消えなかった。むしろ、よりはっきりと感じられるようになっていた。
生霊や念とは違う、他者からの何かしらの妨害がある。
そう確信して、久しぶりに以前お世話になった易で霊能を見る方に連絡をした。この方は霊能者という括りには入らない。霊障の原因を易で見て、解決策を示してくれるのだが、これまでの体験上、霊能者に頼るよりも効果が確実だった。私自身に憑依した霊を祓うには、霊能者にお願いをしたほうが早いのだが、家や土地の因縁絡みは霊能者で解決したことはなかった。何かしら祓ったり浄霊をしてくれるのだけど、根本の原因までには辿り着けない、そんな感じだった。
久しぶりに連絡をし、経済面での霊障を見てもらったところ、やはり他者による「呪い」があると分かった。
私個人にではなく、家系に対してかけられた呪い。
かけられた時期や、どんな呪いなのかも見てもらい、解決策を教えてもらう。
これまで霊障で苦しんだ経験上、呪いをかけられたら、それがどんな呪いなのか特定する必要があった。特定せずにお経やエネルギーワークで解けたためしは今のところない。特定したうえで、どのお経(祈祷)が有効なのかを調べなければ意味がなかった。
特定してもらって出てきたのは3種類の呪いだった。
掛けた人は素人ではないけれど、本格的に呪術に精通している人でもなかったそうだ。
3種類とも日本の呪いで、祈祷してもらうことで解けるとのことだった。
指示されたお寺に連絡をして、郵送での祈祷を依頼する。
依頼して2日後くらいだろうか。
朝方、妙な頭痛とともに目が覚めた。
軽い頭痛はするのだが、そこまで気にならない。
むしろ体がスッキリと軽い。
「あ、解けたな」と感じた。
絡められていた感覚が、随分と薄れている。
完全に消えていないのは、まだ2つ残っているから。
残りの2つは8月上旬の祈祷に合わせて申し込んである。
呪いが2つ残っているからか、まだ繋ぎ止められているような感覚は残るものの、今まで繋がっていた1つは完全に断ち切れたように感じられる。
金銭面の呪いだと確信がもてなくて、自分自身のお金のブロックや、意識が原因なのかもしれないと色々と試したけれど、現実は変化しなかった。
スピリチュアル系の人に相談しても、「呪い」のような波動の低いものに意識を向けるのではなく、もっと軽いもの、明るいもの、光に意識をあてるようにアドバイスされる。
確かにアドバイスにも理解はできる。でも、引きずられるように意識が低い場所に戻ってしまうことに対しては有効な手立てはなかった。
お金に苦しむことは、生まれるときに自分やハイヤーセルフが決めた学びなのかもしれない。
金銭面への呪いが解けた後、まだ何かしら続くようなら、私の意識やブロックといったことに原因があるのかもしれない。
それでも、私自身に原因があるのなら時間はかかっても変化はしていくのだろう。そう思ったら、すごく未来が明るく感じられた。
今までは、目の前のことをこなすことに一生懸命だった。
明るい未来を思い描いてもそれは一瞬で終わり、気が付いたら日々のルーティンをこなすことに集中していた。
他者による呪術に雁字搦めになると、生きる希望すらも吸い取られていく。
大きな怪我や病気はあったが、よくこれまで命を取られずに生きてこれたと思う。
家系に対する呪いだった。
呪ったのは恨みではなく、嫉妬からだった。
血縁関係にある人物ではなく、先祖と何かしら交流のあった人物によるもの。
「嫉妬」だったから、命を取られるような呪いではなくて済んだのか。
それとも、素人ではないけれど、呪術に精通していない人による呪いだったから、金銭面だけで済んだのか。場合によっては破産だったり、一家離散になってもおかしくないとは思うが、そこまでに至らずに済んだ。
それでも被害は大きかったけれど。
①~の記事に書いている曽祖母が土地を奪われたのも、この呪い故のことだったのかもしれない。
呪いはまだ2つ残ってはいるけれど、明るい未来が待っている。
そう思うと浮足立つ私がいる。
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