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「ゴッドランド」そのままのアイスランドだった

デンマーク統治下のアイスランドに
宣教師が赴任する
そんなストーリーの映画

もうね
レイキャビック市内から少し走っただけで
この映画の世界が無限に広がるんです

だから
時代設定は古いのだけど全然古びていない
あまりネタバレになるので
映画みたい人はこの先読まなくていいのだけれど

この宣教師がもうダメなやつで
祈りは自分勝手だし
大事な聖書も十字架も手にしない代わりに
最新の写真機材だけは自分で愛しんで離さない

異文化の衝突とあったけど
現地の人からすれば
憧れるような文化は何ももたらさない
写真機以外には

宣教師とは困難を前に
自らを差し出し祈りを第一に唱えるもの
そんなイメージだっただけに
もうね
関西でいう「あかんやつ」

逆にアイスランドのネイティブは
神に使える牧師という存在に一目を置き
自然と懺悔することを覚える

この地に住むデンマークとアイスランド
両方を故郷にする少女は
過酷だけど美しいこの地を大人よりも理解している

生きていく強さ
それを上回るアイスランドの大自然
そのギリギリの美しさを
ハッセル写真機(?)の画角で切り取られたフレームによって
この映画は教えてくれる

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