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「アラウンド・カオス」物語5

これは、とある賃貸アパート「アラウンド・カオス」(仮)で起こった物語である。法律では裁けないカオスっぷりをご堪能いただきたい。

なお、筆者の実体験に基づいた物語だが、企業や人物の名前は架空で、あくまでも筆者視点のストーリーである。


<登場人物>

  • レナ不動産(オーナー):複数のアパートを経営する代表取締役レナ。

  • 日本住宅マネジメント株式会社(管理会社):入居者を第一に考える管理会社。資本金1億円、従業員300名の中堅企業である。

  • オーナー・ファースト社(仲介業者・管理会社):全国の管理会社ランキングで名を連ね、CMでも有名な不動産管理会社・仲介業者。資本金5億円、従業員数3,000名をほこる大企業である。

  • マーレ佐々木(入居者):D2号室住人。

  • 山本レン(入居者):D1号室住人

  • 鈴木マサ(入居者):C1号室住人

  • 茅野 外:C2号室住人


序章 その名は「アラウンド・カオス」
第1話 分岐
第2話 迷入
第3話 呆然
第4話 遮断
第5話 狂喜


第5話 狂喜

これは、ささいなこと。誰もが経験したことがあることだろう。しかし、のちのち関係してくるため、話しておくことにする。時期は明確には覚えていないが、日本住宅マネジメント株式会社が管理している時期である、ということは間違いない。…@2019年某月

夜中4時ごろ、茅野は大きな騒音で起こされた。ふだんの起床時間の2時間ほど前である。

(ドン、ドン、ドン、ドン)

(ガヤ、ガヤ、ガヤ、ガヤ)

(♬、♬、♬、♬)

夜中4時に、上階の住人が、窓全開で大騒ぎしているのである。ここは閑静な住宅街であり、夜中は静まり返っている。音は、東南アジアの民族音楽のようで、複数人が陽気に騒いでいる。

音楽だけでなく、話し声や床を走る音など、あらゆる騒音をパッケージにまとめた状況だ。

茅野は居ても立っても居られなず、管理会社に電話した。24時間体制だと記憶していたからである。

茅  野:(半分、寝ぼけながら)「上階が大騒ぎしている」

日本住宅マネジメント株式会社:「わかりました。担当者に伝言を残しておきます」

茅  野:「今、注意していただけませんか」

日本住宅マネジメント株式会社:「申し訳ございません。電話を受け付けているだけでして」

今、注意しないと意味がいない。諦めて、電話を切った。茅野はかなり眠く、疲れていたこともあり、30分か1時間か、経過したあとにいつの間にか眠っていた。

非常識であることは間違いないが、まぁ、よくある話だろう。しかし、1、2年ほど経ってからか、再び、騒音をまき散らすのであった。


次回、第6話 逆流

▼ 賃貸暮らしの方、賃貸住宅のオーナーをはじめ、この物語のオーナーや管理会社についてご意見がございましたら、コメントを残してください。特にこれまで嫌な思いをした経験のある方と情報共有できれば嬉しいです。

・「私なら内覧で判断している」
・「私も同じような対応するかも」
・「このような管理会社を選びたくない」
・「入居者を適法に追い出すいい方法だ」 など


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