家族のこと⑦|骨髄異形成症候群の父の2度目の医師の説明
2度目の入院となった父。個室へと移動した際に先生が個室にいらっしゃり状況の説明をしてくださいました。この時も、先生の説明は、理路整然としてとてもわかりやすいものでした。
本来は無菌室に入り、抗がん剤(ビダーザ)の治療に入る予定だったものの、肺炎の症状が続いているのでまずはその治療を行うとのこと。
ただ、その肺炎の原因がわからない…。
「ウィルスの検査はしているけれど検出されないのでウィルスが原因ではなさそう」「細菌が原因であれば抗生物質が効くはずなのに回復していない」ということで、炎症を抑えるためにステロイドを使うことを検討している、実際に使う場合には事前にご連絡します…との説明をいただきました。
この説明をいただいたあと、自分から「先日いただいた説明の中で思い出せないことがあって…」と質問をすると、「それはこういうことです」と、再度すぐにご説明いただけました。あぁ、この先生の頭の中は、どの患者がどういう状況かだけでなく、患者家族にどういう説明をしたかというのもきちんと整理された状態で入っているんだ…と、ただただすごいなと感じ入っていました。
しばらく個室で父、母と3人で話をして帰るとき、看護師さんに呼び止められ、「先生から伝言で、今日ステロイドの投与を行うとのことでした」とお伝えいただきました。
自分の理解では、ウィルスや細菌が原因の肺炎だった場合、体の中の白血球に戦わせることで原因となるウィルス、細菌をやっつける必要がある。ただ、今の父の状況は、そのウィルスや細菌が原因ではなさそう…むしろ白血球の暴走が炎症を起こしてそれが肺炎の原因になっているのではないか…ということで、白血球に戦わせるのではなく抑える方に舵を切り替えたと思っています。
(その後、やはりこのステロイドが奏効して肺炎が収まり、無事に抗がん剤・ビダーザによる治療を実施できたと母から聞きました…やっぱり、先生の判断が正解だったということですね)
病院を後にした母と自分…。お昼ごはんがまだだったので、帰り道にあるスシローに寄り遅い昼食。穴子を美味しそうに食べる母を見て、とても安堵しました。
…このスシローから家への帰り道、スマホを見た母の口から「中山美穂が死んだって」という衝撃の話が出て、あんな人でも死ぬんだなぁ…なんてものすごく複雑な気持ちになりながら帰宅しました。